その他のScope

1.LOMO Little MAK 10×30 monocular
マクストフ・グレゴリー(注)の単眼鏡ですが中央遮蔽が大きいです(遮蔽率≒60%)。
LOMO社の特徴としてスターチャートが描かれています。口径わずか3cmなので
マクストフとしては世界最小口径?グレゴリー光学系は正立像なのでプリズム不要です。
2個入手したので双眼鏡にすることも考えています。(ebayから購入)

(注)マクストフ・グレゴリーの形式は下記;


見え方は中央遮蔽が大きいわりには良く見えます。但し、瞳径が3mmなので
昼間の明るいところでは目の位置によっては副鏡の影が少し見えるケースがあります。
海外のレビューでも次のように書かれています;
長所: Bright view, crisp focus, tiny, unique
欠点:central obstruction noticable in bright light if you're not close enough to the eyepiece
→明るいところでは目を十分近づけないと中央遮蔽(の影)に気づきます。


副鏡が大きい(遮蔽率≒60%)

LOMO Little MAKの仕様;
Magnification:10 X
Aperture Size:30 mm (1.2")
Focal Length:152 mm (6")
F-Ratio:5.1
Optical Coatings:Multi-Coated
Eye Relief:9 mm
Angular Field of View (A.F.O.V. ):4.5°
Weight:130 g
Overall Diameter:40 mm
Length:116 mm

特徴;
Litle Mac is the smallest in the world for the optical system Gregory Maksutov.
Little Mak Manufacturer is closed in 2000


2.TAL-35 Newton Telescope souvenir
ニュートンの反射望遠鏡(1668年)のレプリカ (TAL-65と同じロシア製)です。
スケール1:1で口径35mm, 焦点距離150mm, 35倍の望遠鏡。外見はほぼ正確にコピーされて
いますが、光学系は現代のミラーです。また焦点調節は後ろのネジではなく筒を手で移動
させることにより行います。人工星で像を見たところ焦点内外像ともまともでした。
TALの光学系は小さくてもちゃんと作られています。

↑TAL-35とニュートンのフィギュア(フィギュアは日本製)

TAL-35の紹介は下記;
Shvabe Revived Newton's Telescopes

TAL-35で惑星を見ると、金星は三日月状に見え、木星は衛星を確認することができました。
土星は楕円状(横に伸びているのが薄いのでかろうじて輪と分かる程度)でした。
視野は30度+α位で良く見える範囲はその半分位です。視野の50%位を超えると急速に像が
悪くなります。視野環もはっきりしません。また、アイレリーフも非常に短いです。
接眼部を見ると、アイピースは接眼部と一体化していて非常に小さいです。
これはニュートンの望遠鏡の接眼部を忠実に再現したためです。TAL-35のアイピースは
斜鏡側からレンズの位置を推定するとシングルレンズのようにも思われます。ニュートンの時代
まだラムスデンやハイゲンスもなかったのでTAL-35はあえてシングルレンズにしているのではと
推察されます(あくまでも推定の段階です)。


3.40mm卓上反射望遠鏡
懐かしのトイテレスコープ、40mm卓上反射望遠鏡。60年近く前に日本で多数作られた
玩具レベルの望遠鏡。昭和の眼鏡店のショウウインドウの片隅に置かれていたように
思います。その意味では日本がまだ貧しかった頃の昭和レトロな望遠鏡です。
Made in Japan として60年代の米国でも売られていました。



アイピースは外径が20mmと細いハイゲンタイプのものが2個(40Xと80X)付属しています。


斜鏡は長方形のガラスにメッキしたものです。


ミラーを取り出して直径を測ってみると35mmでした。40mm反射と言っても
実口径は35mmです。


下左:接眼部から見た斜鏡:光軸は大体合っているように見える。
下右:地上風景(電柱)を見ると焦点が定まらずぼやけて見える。

夜、街灯を見たら街灯が二重に重なって見えました。
オリオン座のリゲルを見たとき、ぼやけた焦点像から焦点を移動すると
焦点内像と外像が長く伸びそれらが直交の関係に見えました;

これは、非点収差の現象です。この望遠鏡の良く見えない理由はここにあるようです。
この望遠鏡を見えるようにするには鏡を正常な物に入れ替えるしかありません。
この望遠鏡は、60年前のトイテレスコープがいかに酷い見え方かの例となっています。
反射望遠鏡としてはFが異様に長い(F=15位)ことも理解できません(口径4cmならば
球面鏡でもf=260mm、すなわちF=6.5で面精度λ/8を達成なので)。
下の写真は、4cmニュートン反射鏡筒をMAKSYの卓上三脚に載せたものです。
ニュートン反射としては非常に細長い鏡筒です。




(追記)<40mm卓上ニュートン反射のリニューアル>
 この望遠鏡の良く見えない理由は上記のように主鏡の非点収差にあり、このままでは全く使えない
望遠鏡です(この状態であえて使うとすれば、60年前の望遠鏡がいかにひどいものかを実感
してもらうことくらいでしょうか)。
 これを見えるようにするには鏡を正常な物に入れ替えるしかありません。そこでエドモンドの
5cmf10の1/4λ球面鏡(反射強化アルミナイズ)と12.7mmX17.96mm楕円型1/8λ斜鏡を購入
して主鏡と斜鏡をそっくり入れ替えました。これによりこの玩具望遠鏡は口径約4.6cmf10のニュートン
反射になりました。主鏡セルは望遠鏡の筒の両端についていた金属枠を利用しテープで固定。
斜鏡は元の長方形の斜鏡の上に両面テープで貼り付けただけです。
     
また、筒の内部は塩ビ剥き出しだったので「黒色無双」で内部を塗装しました(下の写真)。

これにより、外観は60年前の玩具望遠鏡ですが、中身は現代の標準的な見え方のニュートン
反射になりました。この望遠鏡を改造したことを説明しなかったらその見え方にビックリするでしょう。
アイピースは元のアイピース(40×と80×)をそのまま使用していますが割と良く見えます。