伊賀の影丸

《伊賀の影丸》は、作画・着色・ストーリー展開など横山光輝時代モノ作品の中でダントツのNo.1の人気を誇り、鉄人28号の次に位置する作品であり、後年の横山超能力作品のルーツとなる光輝く(名の如く)作品である。
横山は幼少の頃より忍者・忍術にあこがれ、青年期には小説や講談本などで真田十勇士、自雷也などを読みふけり、吉川英治の天兵童子に特に引かれる。
デビュー作”音無しの剣(1955年)”に次ぐ”魔剣烈剣(1955年)”では、忍者を鍛え上げられた体操選手のような存在として登場させている。当時の時代劇ヒーローは、赤胴鈴之助や矢車剣之助などの少年剣士で忍者はその他大勢の悪役でしかなかった。
1956年の鉄人28号が大ヒットして科学冒険モノの作家として見られるようになるが、忍者マンガを描きたいと、”風の天兵(1957年)”や”風小僧(1959年)”を連載する。
貸本界では1959年12月に白土三平の忍者武芸帳が発刊され人気を博し。小説界では、山田風太郎の忍法シリーズの登場により、忍者ブームに。
少年誌にも忍者ブームをと。1960年横山は、忍者マンガの新作を出版社に持込むが、どの出版社も難色(横山=科学冒険モノ)を示し、日の丸(集英社)が連載中の”少年ロケット部隊”を続けたうえでならばと10月号に”忍者影丸”のカラー予告を載せるが、連載されず(一誌に作品二本掲載が抵抗になったのかも)。
横山は連載中止にショックを受けたが、さらに構想を膨らませていく。少年サンデーより科学冒険モノの依頼が入り、編集部を説伏せて”伊賀の影丸”連載を開始する。
第一部は、”風の天兵”に登場した阿魔野邪鬼に不死身性を持たせて敵の首領に置き、影丸には”木の葉隠れ”の秘術を持たせて対決させた。第一部終了後に編集部の強い要望により科学冒険モノ”宇宙警備隊”に連載を切替えるが、影丸の人気は下がらず第二部が開始される。
影丸の魅力は、味方と敵忍者が繰広げる忍術合戦にあり、得意とする場所で得意な忍法を使った者が生残るというゲームに通ずる戦いにある。
■連載誌表紙・扉絵
日の丸(予告) (1)若葉城 (2)由比正雪 (3)闇一族 (4)七つの影法師
(5)半蔵暗殺帳 (6)地獄谷金山 (7)邪鬼秘帖 (8)土蜘蛛五人衆 (9)影丸旅日記

登場人物・忍術 リスト 
  第一部 : 若葉城
  第ニ部 : 由比正雪
  第三部 : 闇一族
  第四部 : 七つの影法師
  第五部 : 半蔵暗殺帳
  第六部 : 地獄谷金山
  第七部 : 邪鬼秘帖
  第八部 : 土蜘蛛五人衆
  第九部 : 影丸旅日記


主題歌 リスト


 1961年(昭和36年)〜1966年(昭和41年)

 連載・読切・書下ろし作品

  ●連載 週刊少年サンデー1961年14号(4/2)〜1966年39号(10/2)  全9部
      
 第一部 : 若葉城  第ニ部 : 由比正雪  第三部 : 闇一族 
 第四部 : 七つの影法師  第五部 : 半蔵暗殺帳   第六部 : 地獄谷金山
 第七部 : 邪鬼秘帖  第八部 : 土蜘蛛五人衆  第九部 : 影丸旅日記

  ●読切 3作(連載当時:1作、後年掲載:2作)
        別冊マーガレットお正月おたのしみ号1964年
        別冊少年マガジン1970年7月(その後のまんがスター)
        プレイコミック1977年1/13(帰って来たヒーロー)

  ●書下ろし:ソノシート 1作
         ソノシート 1964年(マンガ:黒鷲城の秘密、歌:伊賀の影丸、影丸マーチ)

  劇場映画 伊賀の影丸・1963年(38年)7月24日公開 東映作品
    (影丸:松方弘樹、邪鬼:山城新伍)。
    ▲ニ作目(続・伊賀の影丸/39年3月公開予定)製作進むと報道されるも完成せず。
  TV 人形劇 1963年11/5〜1964年11/3放映 TBS、ひとみ座、人形:片岡昌
    (若葉城〜半蔵暗殺帳)
  TVCM  アニメ版(影丸が手裏剣を投げるシーン。数秒。雪印か名糖)

●第一部 若葉城

・幕府隠密
(三郎太、大八、右京、甚作、兵衛、彦三、影丸)

・甲賀七人衆
(十兵衛、くも丸、犬丸、五郎兵衛、半太夫、半助、阿魔野邪鬼)

■将軍をつり天井で殺害すべく、若葉城主・右近が甲賀七人衆を雇い、探索に来た幕府隠密との対決に。
■影丸が”木の葉隠れ”を使う、少年忍者として活躍。
■宿敵・阿魔野邪鬼が不死身の忍者として登場。

◆26号〜27号の影丸が半太夫と邪鬼に捕らわれ、拷問され、逃走するシーンは、単行本には未収録。
少年サンデー1961年14号(4/2)〜48号(11/26)
服部半蔵は、若葉城主・右近の将軍への謀反の事実を確かめるべく、6人目の隠密として影丸を送込む。
右近に雇われた、阿魔野邪鬼を首領とする甲賀七人衆との対決となり、十兵衛、くも丸を倒すも、犬丸の手裏剣にて深手を負う。
半蔵は、大八、右京を送込み、大八が邪鬼を倒し邪鬼に化けるが、邪鬼は生返り大八を倒す。犬丸は山犬を使い影丸と右京を襲い、五郎兵衛、半太夫、半助も加わる、影丸の”木の葉”で2人眠らせるも、半助により倒せず、右京が犬丸を川に落として倒すが半助に倒される。
影丸は、五郎兵衛を川に引きずり込んで倒し、半太夫の”分身”と催眠術で危なくなるが”木の葉隠れ”で逃げる。影丸は、半太夫に化けて半太夫を倒し、細工により邪鬼を倒すが、邪鬼は再び生返る。
半助が半蔵の動きを探りに来たため、半蔵は、甚作、兵衛、彦三を送込むが、途中で半助に甚作と兵衛が倒される。彦三は、邪鬼に捕らわれて危うい影丸を救い、邪鬼を倒すが、半助に邪鬼を奪われる。
邪鬼の秘密を探りに、影丸は甲賀の里へ。
影丸と彦三は、半助を池に封じ込めて倒すが、邪鬼に彦三が倒される。
将軍殺害のためのつり天井屋敷の秘密を半蔵に報告した影丸は、幕府の使者に化けて再び若葉城へ。秘密露見を悟った若葉右近は自害し、邪鬼は影丸と隠密団の攻撃にあいつり天井屋敷と共に焼け落ちる。
影丸だけが生残る。(邪鬼も)。

●第二部 由比正雪

・幕府隠密
伊賀忍者先発隊10人
伊賀六忍(むささび、獅子丸、左近丸、岩石入道、源心、影丸)
甲賀忍者30人

・陰流の忍者
(幻心入道、弥九郎、鉄扇、霧雨鏡月、如月文兵衛、五十鈴大作、木枯し竜五郎、藤太、夜叉王、岩見幻斎、太郎坊、)

・阿魔野邪鬼

■自刃した正雪はにせ者だった。正雪を闇から闇に葬るべく伊賀六忍が後を追うが、立ちはだかる陰流の忍者との死闘に。
■全作一番の長編で、対決シーンが東海道とスケールの大きな作品。
■阿魔野邪鬼、再登場
少年サンデー1962年29号(7/15)〜1963年17号(4/21)
慶安四年(1651年)7月26日、正雪は計画の失敗を知り自刃した。
正雪のさらし首をにせ者と見破った才蔵は、弥九郎の”影ぬい”により致命傷を受けるも松平伊豆守に知らせ、伊豆守は服部半蔵に正雪を闇から闇に葬るよう命ずる。
10人の追手を送るが幻心入道の”幻火術”により全滅。
影丸を含む6人が追手として幻心入道と対決し、左近丸が”くも糸渡り”で倒す。
むささびと弥九郎は相打ちに。影丸は太郎坊を”木の葉”で眠らせ、正雪に迫るが霧雨鏡月の”水鏡”により取逃がす。岩石入道は鉄扇を”空蝉”で倒すが、如月文兵衛の”雷神”により重傷を負う。
影丸は虚無僧隊に斬り込むが邪鬼が現れる。影丸は正雪と藤太を眠らせるが影武者であった。鏡月は獅子丸を倒すが”血しるべ”により獣の群れに襲われ、左近丸に倒される。影丸は邪鬼と戦い重傷を負う。左近丸は如月文兵衛を倒すが五十鈴大作と相打ちに。
半蔵は甲賀忍者30人を送るが岩見幻斎と藤太に半数倒される。木枯し竜五郎は”木枯し”で影丸と戦うが敗れた後、岩石入道と相打ちに。源心は藤太と岩見幻斎を”比翼”でまくが、邪鬼に捕まり、影丸に救出される。影丸は雪山で藤太を倒す。
夜叉王と岩見幻斎は、残りの甲賀忍者を倒し、夜叉王が影丸に化け源心を倒す。邪鬼は影丸に化けた夜叉王と相打ちに。影丸は岩見幻斎と手合わせの後、邪鬼を破り、その後、幻斎を倒す。
影丸は太郎坊を倒し、謎の忍者と戦い”布隠れ”を破る。忍者の正体は正雪で重傷を負い、自刃する。
影丸、邪鬼が生残る。

●第三部 闇一族

・幕府隠密
先発3人(五郎太、猿彦、弓彦)
影丸
村雨兄弟(右門、数馬、十郎太、霧丸、源太郎)

・闇一族
(クモ、小頭、土門)
高弟6人(人影、かげろう、左門、岩風、火炎、海老)
首領・蓮台寺

■尾州公が昔北條氏に仕えていた闇一族を雇い将軍家にいやがらせを企む。
闇一族は毒の使いがうまく、半蔵は毒に強い村雨兄弟と影丸に命じる。
■前半、村雨数馬の一人舞台
少年サンデー1963年20号(5/12)〜47号(11/17)
凶作の続く山城の国の代官屋敷が忍者群に襲われ、農民一揆に偽装される。半蔵は3人に原因を探るよう命じる。3人は、代官屋敷で不信な手裏剣を見付けるが忍者群に襲われ2人は倒され、弓彦は斬り抜け半蔵に事を伝え死に、半蔵は追手を倒す。
忍者群の正体を闇一族と見破った半蔵は、影丸と村雨兄弟を山城の国へ向わせた。数馬は、忍者群に襲われるがクモと小頭を倒し、小頭に化けその部下を倒すが、土門により顔を残され、かげろうに知られる。数馬は、かげろうに襲われるが脱出し、代官屋敷で皆とおちあう。
首領・蓮台寺は、高弟6人を集め影丸と村雨兄弟の人相を示し殺害を命じる。影丸は、岩風と戦い”ふぶき”を受け、”木の葉隠れ”で逃げるが、人影に襲われ人影を倒すが毒針に倒れ助けを求める。数馬が現れ、影丸の毒消し手当てをするが、海老とかげろうに襲われ倒される。源太郎は、謎の武士を尾行するが、かげろうが現れ戦いになり毒針を打込む。かげろうは、霧丸に倒されるが、霧丸ななふしと血文字を残す。源太郎は、蓮台寺と謎の武士・尾形との会談を聞き、さらに尾形を追うが左門と岩風により捕らえられる。源太郎の居場所を探り当てた影丸と霧丸は、尾形を追うようにと合図される。右門と影丸は、尾形を捕らえるが左門と岩風に襲われ、右門が左門を倒し、影丸が岩風を倒すも尾形は殺される。
蓮台寺は隠れ家を引払おうと、火炎に源太郎殺害を命じる。霧丸は火炎が鉄板入り扉を開けた時に共に侵入して源太郎を逃がし、火炎の火術と戦い、火炎に毒針を打込み後ろから捕らえるが蓮台寺により火炎もろとも槍で喉を串刺しにされる。
右門は蓮台寺と戦い、倒れるも蓮台寺に”花吹雪”で深手を負わす。海老は蓮台寺を助け、十郎太と川で戦い、援軍を依頼に出かけ、5人の忍者と共に引返す。影丸が尾行して後ろに尾州公ありと知る。影丸は援軍の忍者を次々と倒し、蓮台寺を探し出して戦い倒す。海老は囲まれ深手を負い自害する。
影丸、源太郎、十郎太が生残る。

●第四部 七つの影法師

・幕府隠密
(藤巻三太夫、音羽の源蔵)
伊賀七人(幻也斎、式部、片目、雷天、天鬼、夢麿、影丸)

・影法師七人衆
(夜霧丸、野火、死神、紫右近、雪風、幽鬼、魔風)

■薩摩藩に腕を売り込む目的で幕府隠密に挑戦する影の一族・影法師7人と影丸を含む伊賀忍者7人との手に汗握る忍術合戦
■全9部の中でもNo.1の人気作
少年サンデー1963年52号(12/22)〜1964年20号(5/10)
承応ニ年12月(1653年)
幕府隠密の藤巻三太夫が殺され、張込み中の音羽の源蔵が影法師七人衆に襲われ半蔵に影法師挑戦状を渡してこときれる。半蔵は影丸を含む7人を選び、ここに7対7の対決が始まる。
深夜12時、江戸城の屋根上で、伊賀七人名入の巻物を幻也斎が渡し、巻物に仕込んだ毒針で夜霧丸を倒して火蓋がきられた。
死神が半蔵の玄関番を殺し成変った。幻也斎と野火が戦い、影丸も加わるが逃げられる。幻也斎は野火と魔風により倒されるが”血染蛛”を野火にかけて死ぬ。野火は幻也斎に変装し天鬼に近づくが”血染蛛”を悟られ倒される。天鬼は魔風の火術で”布分身”を破られ負傷して火の中に飛込む。
影丸が魔風を捕らえる。
死神は伊賀者に囲まれ、夢麿と催眠術の掛け比べにて命を落とす。夢麿が魔風に催眠術を掛けて、解放する。
紫右近は伊賀者に囲まれ、川に入り”天しぶき”により脱出するが、式部の毒により目を負傷し、式部と相打ちに。右近の合図により駆けつけた幽鬼は式部にとどめを刺し、姿を消して影丸と対決するが”木の葉”により眠らされるが、片目を倒す。幽鬼は魔風の催眠を解き、雪風と共に森に火薬を仕込み伊賀者に罠をはる。影丸、雷天、夢麿を火走りが襲う。雪風は雷天を倒すが夢麿に倒される。幽鬼は影丸に深手を負わせる、影丸は”木の葉隠れ”と変わり身で逃げるが途中で意識をなくす。この影丸を半蔵屋敷に運んだ包帯男は、天鬼であった。
天鬼と幽鬼が戦い、相打ちに。魔風は鏡を使って夢麿を倒し、影丸に勝負を挑むが倒される。
影丸だけが生残る。

●第五部 半蔵暗殺帳

・幕府隠密
影丸
伊賀地獄谷の忍者(霞の伊三次、ふくろうの甚内、日ノ輪天真、十六夜幻之丞、杢兵衛)

・飛騨忍者
(久米丸、刑部、霧丸、大三郎、独眼房兵馬、大文字冬心、不知火内膳、黒夜叉、卍丸、寒月斎)

■徳川家に取り潰された白柄家三十万石の復讐のため、首領・寒月斎が飛騨忍者を操り、半蔵屋敷より暗殺帳を半分奪う。残りを奪おうとする飛騨忍者と奪還しようとする伊賀忍者との戦い。
■半蔵暗殺帳:幕府の大名暗殺の歴史が綴られている巻物
■影丸が、新忍法”木の葉火輪”を使う。

◆ラストで寒月斎が徳川幕府を非難するセリフが単行本では変更。
少年サンデー1964年25号(6/14)〜47号(11/15)
承応三年春(1654年)
半蔵屋敷に賊が侵入し徳川による暗殺の歴史が記されている巻物・半蔵暗殺帳が盗まれる。伊賀忍者の働きで半分は取返すが残りは飛騨忍者総帥・寒月斎の手に渡る。半蔵は暗殺帳を取返すため、大阪より影丸を呼戻す。
影丸は、久米丸を刀で、刑部を”木の葉火輪”で倒し、刑部に化けて首領・寒月斎に挑むが”逃げ水”で逃げられる。続いて霧丸、大三郎を倒す。
寒月斎は5人の新手を呼寄せる。半蔵も伊賀地獄谷の忍者を呼寄せる。
ふくろうの甚内により敵アジトを襲撃するも、敵に読まれ逆襲をくう。伊三次は独眼房兵馬により”霞変化”を破られ倒される。遺体を半蔵屋敷内に埋葬するが、遺体に化けていた兵馬が半蔵屋敷内を探索中にふくろうに感付かれて甚内に倒される。
敵は、ふくろうにねずみを襲わせて、この間に冬心が甚内を川に引きずり込み倒す。次に、影丸を襲うが、影丸は冬心を倒し、不知火内膳と戦い”幻火術”を破り”木の葉”で眠らせて虜にする。
天真の催眠術で内膳より目的と巻物の隠し場所を聞出し中、黒夜叉の毒針により内膳は死に、黒夜叉も捕らえられ催眠術により寒月斎の居場所まで喋らされたと知るや自害する。
寒月斎は、部下が倒されたと知るや逃走を図るが、伊賀者4人に囲まれ、卍丸は倒され、奥歯の毒で自決する。
影丸、天真、十六夜幻之丞、杢兵衛が生残る。

●第六部 地獄谷金山

・幕府隠密
(兵衛、土蜘蛛、嵐月之助、早耳頑十郎、影丸)

・飛騨忍群
(七兵衛、善鬼、弥太、海豚の三次、菊丸、頭、円月斎、桔梗)

■豊臣家に恩顧になった飛騨忍群が豊臣家再興をかさくし、その軍資金を集めるために隠し金山を開拓するが、幕府の知るところとなり、探索に出た5人の隠密と飛騨忍群の対決に。
■火術の月之助が大活躍。
■影丸、敵に捕まる。
少年サンデー1965年1号(1/1)〜23号(5/30)
夜中、謎の忍群に襲われた男は通りかかった半蔵に隠し金山と告げて息を引取る。松平伊豆守より探索を命じられた半蔵は、死体の風土病より甲府と断定し、影丸を含む5人を甲府へ向かわせる。
深編笠の武家として旅立った5人、すぐに兵衛が何者かに倒される。宿で落合った4人に番頭に化けた七兵衛が毒膳を運ぶが、追詰められて自害する。敵一人は、木こりを雇い月之助を谷底へ落とすも火術により倒される。善鬼は影丸を洞窟に誘い込むが、木の葉で眠らされ、これを見ていた仲間に口封じされる。
土蜘蛛は、物売りに化けて探索し、4人倒し、桔梗の後をつけて隠れ家を爆破し、負傷した頭から金山の在り処を聞出すが桔梗の短筒により倒される。土蜘蛛の死体を見つけた頑十郎は、桔梗が頭を引きずった跡を見つけ川べりに狙いをつけ、仲間に知らせるが、ここを襲われる。
斬り抜けた影丸は、川下を調査するが、海豚の三次により川に引きずり込まれ、三次を倒すも敵に捕まる。影丸にばけた菊丸は、川を下ってきた月之助を川に落とす。不信をいだいた月之助は菊丸を捕らえ、影丸の居場所などを聞出す。月之助が山火事を起こして敵を引き付けている間に、頑十郎は影丸を救い出した。
地獄谷を探索する月之助に敵が襲いかかるが、頭を倒す。匂い付きの頭の刀を持ち歩く月之助を襲う敵の群、ようやく隠れ家に逃込むが回りを囲まれ、最後の火術を使う。敵を倒すも月之助も死亡、涙する影丸。飛騨忍群の首領・円月斎は、頑十郎を倒すが、影丸と戦い、自爆する。
影丸だけが生残る。(桔梗も生残ったもよう)。

●第七部 邪鬼秘帖

・幕府隠密
潜入忍(韋駄天の藤次、与兵衛)
探索忍(弥兵衛、影丸)

・辻斬り浪人
(天馬一角、森加毛之助、兜玄十郎、阿魔野邪鬼)

・土蜘蛛党(三次、幻斎坊、勘助)

■お家乗っ取りのため、毒薬で城主を病気にし、辻斬り浪人を雇い家老とその一派を殺害した次席家老・黒木弾正は、土蜘蛛党に浪人と隠密の殺害を依頼する。ここに、土蜘蛛党、邪鬼を含む浪人たち、影丸らの戦いが。
■阿魔野邪鬼、3度目の登場
少年サンデー1965年28号(7/4)〜12/22
城主が原因不明の病気に見舞われた秋月藩では、辻斬りが横行し、家老まで殺害される。この現場に居合わせた隠密の藤次は阿魔野邪鬼を含む4人の辻斬りに捕まり命を落とす。半蔵は、藤次からの連絡が途絶えたのを不信に思い、影丸と弥兵衛を秋月藩に向わせる。
秋月藩に着いた影丸は、藤次と家老が辻斬りに殺されたと知り探索を始める。辻斬りとして現れた天馬一角と戦い、後をつけて次席家老・黒木弾正の屋敷に入るのを見届ける。一角ら3人が、影丸の宿を襲うが、何者かが救った。
一角らのゆすりに腹を立てた弾正は、土蜘蛛党首領・幻斎坊に辻斬り浪人と隠密の殺害を依頼する。土蜘蛛党は、一角と邪鬼を倒し、城内に忍び込んだ弥兵衛を襲い、城外に追手を向けるが、生き返った邪鬼により追手は全滅。影丸は、弾正の屋敷に潜入するが、玄十郎の小柄により負傷する。土蜘蛛党の一隊が加毛之助を襲うが全滅に。
本丸に忍び込んだ弥兵衛は、城主の藥を採取するが、土蜘蛛党小頭五人衆の一人・勘助の”うず潮”により倒される。影丸は、弾正の命により命を狙われた若君を助ける。土蜘蛛党は弾正屋敷を襲撃して加毛之助、玄十郎を倒す、勘助の働が大。
影丸は、与兵衛に若君を預けて城へ向かう。土蜘蛛党は与兵衛を倒し、若君に迫るが影丸により倒される。土蜘蛛党の集団が影丸を襲うが、邪鬼の助けもあって全滅に。幻斎坊は”群狼花”で邪鬼を倒すが、影丸に”群狼花”を”木の葉火輪”で返され「わしの仲間がお前を殺す」と残し倒される。
本丸に若君と乗込んだ影丸により弾正は倒される。
影丸、邪鬼、勘助が生残る。

●第八部 土蜘蛛五人衆

・幕府隠密
影丸
不寝番(太兵衛、その他数人)
警護(弓彦、頑鉄、善鬼、村雨源太郎)
ゲスト(村雨十郎太)

・土蜘蛛党小頭五人衆
(竜三郎、左京、勘助、猿彦、金目)

■秋月藩で暗躍し影丸に全滅させられた土蜘蛛党の小頭五人衆が影丸に復讐戦を挑む。
■再度、村雨源太郎、村雨十郎太が登場。
少年サンデー1965年12/19〜1966年19号(5/15)
影丸に全滅させられた土蜘蛛党小頭五人衆が集り、半蔵屋敷に影丸のわら人形を打付ける。不寝番の2人が後を追うが、1人は勘助に倒され、太兵衛に化けた左京が影丸を屋敷外に連出す。気付いた影丸は勝負にでるが、毒針に刺され”木の葉隠れ”で逃げ帰る。
半蔵は、4人を影丸の守りにつける。弓彦と善鬼は、わら人形を打付けに来た竜三郎を追い、戦いに。弓彦は、竜三郎の”移し身”により仲間に倒される。頑鉄により片腕を失った竜三郎は、源太郎に毒針を打込むが倒される。
猿彦が負傷の影丸を襲い、追手の不寝番を焼殺す。影丸と金目の戦いに頑鉄が加わるが、頑鉄は金目の”空蝉”により倒される。
嵐の夜に左京と勘助が半蔵屋敷に。源太郎と善鬼が左京を倒す。勘助は影丸に”うず潮”を破られるが、あんどんに細工をし影丸に毒矢を打込む。一命を取留めた影丸の計略により勘助を倒し、猿彦も倒される。
善鬼は金目と戦い深手を負うも、金目の術を影丸に伝えて死ぬ。十郎太と金目が戦うも勝負付かず。源太郎と十郎太にヒントをもらった影丸は、金目を倒す。
影丸、源太郎、十郎太が生残る。

●第九部 影丸旅日記

・幕府隠密
影丸
潜入忍(伝蔵)
後発忍(十郎、大三郎=半助、源五郎)

・謎の忍群
(河童、銀之丞、夢之丞)

■葉山城家老・山形大膳は、あへんにより藩金を作るべく謎の忍群を雇い、ケシ畑と秘密を守らせ、秘密を探る伝蔵をあへん中毒にして、捜査に来た影丸と戦わせる。
少年サンデー1966年23号(6/12)〜39号(10/2)
葉山の城下に怪しい動きありと知らせてきた後、連絡を絶った伝蔵を探すべく、旅にたった影丸を襲う謎の忍群。
影丸は、松江川より葉山の里へ入るが、再度、襲われ、覆面の忍者の”鳥よせ”を避けるべく、洞窟へ逃れるが、入口を岩でふさがれる。岩をずらし脱出した影丸は、伝蔵を訪ねる。伝蔵は、江戸への連絡はとっており、城下に怪しい動きもないと言う。影丸は、病人の後をつけてあへんの魔くつを探り、伝蔵と向うが火事により燃え落ちていた。影丸は、魔くつを仕切っていた男たちを探すが鳥の群れにより殺されており、鳥に追われ伝蔵の屋敷に逃込むが火の手が上がり閉じ込められる。脱出した影丸は、探索を続けるが、忍群に襲われ、倒すも負傷する。影丸は半蔵に連絡をとり、伝蔵が”鳥よせ”を得意とすると知り、伝蔵と対し倒す。伝蔵は、あへん中毒にされ裏切り、夢之丞と銀之丞、御神楽山に秘密ありと言い残す。
嵐の中、影丸は御神楽山に向い、半蔵より派遣された3人も跡を追う。3人の前に銀之丞、夢之丞が現れ十郎が倒される。2人は宿で床につくも、源五郎の前に夢之丞が現れ倒すが、死んでいたのは大三郎(半助)であった。影丸は、銀之丞と戦い”分身”を破り倒す。夢之丞は、源五郎を使い、影丸を倒しにかかるが失敗し、隠れ家を襲われ倒される。
影丸、源五郎が生残る。

    読切作品
●影丸と胡蝶

・影丸
・名主の娘 胡蝶
・領主 黒川大膳
別冊マーガレットお正月おたのしみ号1964年
影丸は、葉山の里を通る時にある墓に必ず立寄る。それは
慶安三年十月、影丸は、この里を通りかかったが村人たちから襲われた、これを助けたのが名主の娘・胡蝶であった。村は大凶作で多くが餓死しており、領主は年貢米軽減を訴えに来た名主を人質にとり、一揆を防いでいた。影丸は調査した事を江戸に送り一揆を防ごうとする。胡蝶は、考えた末に一揆を起こし成功させるが、父は殺され、胡蝶も死罪に。
それ以来、影丸は胡蝶の墓に立寄る。いつ来ても花の絶えた事がない墓に。
●外伝(伊賀の多平)

・影丸、甚吾

・伊賀の多平
別冊少年マガジン1970年7月
隅田川に死体があがった。半蔵は、秋葉ニ十万石の探索に向わせた蜘蛛の十郎太と推察し、影丸に死体に隠された書付を探らせ、城主・忠親死亡の疑惑を抱く。秋葉城下へ出向いた影丸と甚吾は、忠親を探るが変わりはなく、ただ気になる事が。遠乗りに出かけた二番家老・池波が馬と共に崖から落ち死亡する、一番家老も2ヶ月前死んでいた。影丸は、崖下の捜査に向うが甚吾が殺され、家老の馬にも伊賀の吹毛が。影丸は、池波の中間より、家老2人が3ヶ月前に伊賀へ出向いたと知る。影丸の前に伊賀の多平が現れ、戦い、”木の葉火輪”にて倒される。多平は、忠親の病死のため影武者にと家老2人に依頼されたが、家老を殺して城主に成変ろうとしていた。
●百舌の藤蔵

・影丸、彦造、助五郎

・百舌の藤蔵
プレイコミック1977年1/13
岩倉藩に潜入した忍者3人が、昔から姿を見た者はいないという幻の忍者・百舌の藤蔵に殺された。半蔵は、影丸、彦造、助五郎を向かわせる。影丸は、岩倉領で乞食の少年と知合う。宿に泊るが夜中、彦造が殺される、外には乞食の少年が寝ていた。次に、助五郎も殺される。影丸は、乞食の少年の小屋に泊るが、小屋の回りには枯葉が多く、近くには枯葉を落とす木はない。不信に思い、少年に一太刀あびせると、軽くかわされた。変装の下は老人の顔であった。藤蔵は小屋の回りの枯葉に隠れるが、影丸は枯葉に”木の葉”を混ぜておいた。”木の葉”の薬で動きが鈍った藤蔵は、影丸に倒される。
  書下ろし
●黒鷲城の秘密
・影丸

・烏丸
ソノシート 1964年(現代フォノマンガ1)
”若葉城”をもとにした書下ろしで、釣り天井で将軍暗殺を計画する城主・黒鷲越中守に雇われた烏丸の”烏寄せ”を破り”木の葉”で勝利する。
単行本リスト
●A5・ハードカバー 全9巻
 (東邦図書 昭和37年〜39年)
  横山光輝全集の一つ
・若葉城のひみつ 4冊(昭和37年)
・由比正雪      5冊(昭和38年〜39年)
■連載当時の書下ろし扉絵による表紙絵が素晴らしい
●絶版
●ホームランブックス 全8巻 
  B5・コミックス
 (東邦図書 昭和39年)
・闇一族       5冊
・七つの影法師  3冊
■連載当時の書下ろし扉絵による表紙絵が素晴らしい
●絶版
●別冊少年サンデー 全13巻
 (小学館 昭和39年〜42年)
・若葉城のひみつ 3冊(昭和39年〜40年)
・由比正雪      4冊(昭和40年)
・半蔵暗殺帳    2冊(昭和40年〜41年)
・闇一族       2冊(昭和41年)
・地獄谷金山    2冊(昭和42年)
■書下ろし表紙絵に魅力あり。
●絶版
●箱入り上製 全3巻 B5・ハードカバー
 (旺文社 昭和40年)
・半蔵暗殺帳   3冊
■紙質良の箱入の豪華本
●絶版
●ゴールデンコミックス 全7巻 新書
 (小学館 昭和42年〜43年)
・若葉城のひみつ 2冊(昭和42年)
・由比正雪     3冊(昭和43年)
・闇一族       2冊(昭和43年)
●絶版
●サンデーコミックス 全15巻 新書
 (秋田書店 昭和44年、51年)
全9話収録
・1巻: 七つの影法師(昭和44年)
・2巻: 七つの影法師/半蔵暗殺帳(昭和44年)
・3巻: 半蔵暗殺帳(昭和44年)
・4巻: 邪鬼秘帖(昭和44年)
・5巻: 影丸旅日記(昭和44年)
・6巻: 土蜘蛛五人衆(昭和44年)
・7巻: 土蜘蛛五人衆(昭和44年)
・8巻: 地獄谷金山(昭和44年)
・9巻: 若葉城のひみつ(昭和51年)
・10巻: 若葉城のひみつ(昭和51年)
・11巻: 由比正雪(昭和51年)
・12巻: 由比正雪(昭和51年)
・13巻: 由比正雪(昭和51年)
・14巻: 闇一族(昭和51年)
・15巻: 闇一族(昭和51年)
●書店にて購入可能
●秋田漫画文庫 全8巻 文庫
 (秋田書店 昭和52年〜53年)
・半蔵暗殺帳    2冊(昭和52年)
・若葉城のひみつ 2冊(昭和52年)
・由比正雪      3冊(昭和52年〜53年)
・影丸旅日記    1冊(昭和53年)
●絶版
●コミックセレクト 全8巻
 (秋田書店 昭和60年〜62年)
全9話収録
・1巻: 若葉城(昭和60年)
・2巻: 闇一族(昭和60年)
・3巻: 由比正雪(昭和60年)
・4巻: 由比正雪/土蜘蛛五人衆(昭和61年)
・5巻: 邪鬼秘帖(昭和61年)
・6巻: 影丸旅日記/七つの影法師(昭和61年)
・7巻: 七つの影法師/半蔵暗殺帳(昭和62年)
・8巻: 半蔵暗殺帳/地獄谷金山(昭和62年)
●絶版
●小学館叢書 全4巻
 (小学館 1990年)
・1巻: 若葉城のひみつ(1990年)
・2巻: 若葉城のひみつ/闇一族(1990年)
・3巻: 闇一族/由比正雪(1990年)
・4巻: 由比正雪(1990年)
●絶版
●秋田文庫 全11巻
 (秋田書店 1995年)
全9話収録
・1巻: 半蔵暗殺帳
・2巻: 若葉城のひみつ
・3巻: 若葉城のひみつ
・4巻: 影丸旅日記
・5巻: 由比正雪
・6巻: 由比正雪
・7巻: 七つの影法師
・8巻: 邪鬼秘帖
・9巻: 闇一族
・10巻: 土蜘蛛五人衆
・11巻: 地獄谷金山
●書店にて購入可能
●講談社漫画文庫(よ1-45)
 ”火盗斬風録 ほか六編”
  (講談社 2001年)
伊賀の影丸・読切2作収録
・百舌の藤蔵
・外伝
●書店にて購入可能
●講談社漫画文庫
 ”影丸と胡蝶 ほか七編”
 (講談社 2001年)
伊賀の影丸・読切1作収録
・影丸と胡蝶
●書店にて購入可能
●漫画市 第4号
 伊賀の影丸・大特集
 (アップルBOX、2001年)
伊賀の影丸・第一部若葉城編 特集
・全扉絵&次ページ復刻
・単行本未収録ページ復刻
●発売と同時に完売
●漫画市 第5号
 伊賀の影丸・大特集
 (アップルBOX、2002年)
伊賀の影丸・第二部正雪編 特集
・全扉絵&次ページ復刻
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