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F-16C ファイティングファルコン
[F-16C FIGHTING FALCON]

キットはハセガワの1/72のもの。主脚を左右対称に付けるのが難しいキットでした。実は少し失敗して僅かに右に傾いています。

F-16ファイティングファルコンはF-15イーグルと双璧をなす米空軍の主力戦闘機です。軽量小型で比較的安価なF-16は、純粋なドッグファイター(格闘戦闘機)として開発され、非常に高い機動性を持つ戦闘機です。

米国の3軍(空軍、海軍、海兵隊)で使用された傑作戦闘機F-4ファントムIIの後継として、鳴り物入りで開発されたF-111戦闘機が重量超過で戦闘機として使用できず、失敗を許されない状況で開発されたF-15戦闘機とは異なり、すでにF-15イーグルという強力な戦闘機が存在する環境で開発されたF-16は当時リスクのあった新技術をふんだんに取り入れた新世代の飛行機です(といっても現在ではかなり老齢ですが)。

プラモデルを並べてみると、F-16はF-15の半分ぐらいかと思われるぐらいの大きさです。

安価ということで、西側諸国では相当運用されています。
F-16はフライバイワイヤ(FBW)と呼ばれる完全な電気信号による操舵系を装備した最初の戦闘機です。操縦桿やラダーペダル等の入力装置からの入力は一旦電気信号に置きかえられコンピューターで処理された後にアクチュエータ等を駆動し操舵翼面を動かします。機械的なリンクは存在しません。

操縦桿はパイロットの右側に備え付けられた(サイドスティックと言います)単なる圧力センサーです。最初はまったく動かないようになっていましたが、パイロットの感覚に合わないということで数mm動くように改修されています。

信頼性の為、フライバイワイヤは4重系とされています。パイロットからの入力は、現在の飛行状態と照らし合わせてコンピューターで計算され、確操舵翼面を最適な位置に設定します。どのような操舵入力に対しても最大荷重倍数を超えることはなく、失速仰角である25.3度を越えることもありません。ロール角速度とピッチ角速度を最大に調整し、静安定を確保します。機関砲射撃時に発生するヨーレイト等もパイロットの操舵入力無しに自動的にキャンセルされます。F-16では高速なロールを止めるために通常の戦闘機で必要な当て舵(運動を止めるために反対に舵を切ること)の必要が在りません(コンピューターが勝手にやってくれるということです)。

フライバイワイヤの採用により可能になった技術に「静安定緩和(RSS)」があります。通常の航空機では、飛行機の重心は主翼の空力中心より前に設定されており、外乱によるピッチ角の変動を主翼の揚力変化で補正する仕組みを取っています。この為、水平尾翼の揚力はこのピッチモーメントを相殺するために通常下向きに設定されており飛行機の性能を損なっています。

外乱(突風など)によって例えば機首が上を向いたときに、仰角の増加によって主翼の揚力が増加します。飛行機の重心が主翼の空力中心より後ろにある場合には、主翼の揚力増加によってさらに機首が上を向くことになります(静安定が負)。このような飛行機は人間の反応速度では制御することは出来ませんが、フライバイワイヤのコンピューターならば制御可能で、この技術を静安定緩和といいます。水平飛行時に水平尾翼の揚力が上向きに使用できるため性能が向上します(超音速では揚力中心が後退するので静安定は一応正となります)。

機体の説明ですが、主翼の翼形はNACA 64A-204、翼厚比4%。平面形は前縁後退角40度のテーパー翼でアスペクト比は3。エルロンとフラップが一体化されたフラッペロンと前縁フラップを装備しています。前縁フラップとフラッペロンはやはりコンピューター制御され、バリアブル(可変)カンバー翼等と呼ばれることもあります。

横の運動(ロール)はフラッペロンおよび水平尾翼の差動により制御されます。水平尾翼の内側には上下に開くスピードブレーキがあります。主翼は胴体と融合されて滑らかに接合されている形状をブレンデッドウイングボディーといいます。主翼の前縁は胴体にむけて大きなストレーキと呼ばれる部分を持ち、高仰角時に渦流を発生し主翼からの気流の剥離(失速)を防止します。F-16が高G機動を行っている写真には、よくこの渦流から飛行機雲を曳いているのが写っています。

エンジンの空気取り入れ口は機体下面にあり、固定式です。この配置は、高仰角時に安定した空気の取り入れが出来るということとで、最近ではユーロファイタータイフーン等にも採用されています。固定式のためマッハ2程度までの速度しか出すことが出来ません。

開発された当初はレーダー式の空対空ミサイルを装備することは出来ませんでしたが、順次改良されてAIM-7スパローや、最近では撃ちっぱなしのAMRAAMを装備することが出来、爆撃能力も追加されています。
F-16は結構相当たくさんの映画に出てきていますが、有名どころにはあまり出ていないようです。ぱっと題名が思い出せるのは「アイアンイーグル」。高校生かなんかが空軍の戦闘機を盗んでお父さんを救出しに行くという話だったような...あとは題名が思い出せないような映画ばかりです。パイロットをマインドコントロールする操縦インターフェイスを積んだ話だの、ソ連のパイロットと共同作戦をする話だの(ソ連の戦闘機はF-4ファントムIIでがっかり)。映画スターへの戦闘機パイロットの教育を仰せつかった人の話など(でもまあこれはましな方)、どうもろくな役が貰えないようです。

クフィルとかが出てくる事が多いので、撮影にはイスラエル空軍が協力しているのではないかと思われます。

管理人が持っているフライトシミュレーターでF-16が操縦できるのは「Jane's USAF2000(日本語版)」「FALCON 4.0(日本語版)」という非常に有名なフライトシミュレーターがありますが管理人は持っていません。
データ
メーカーロッキード・マーチン(ジェネラルダイナミックス)
型名F-16C
全幅[m]9.45(翼端空対空ミサイルを含む場合10.01)
全長[m]15.03(ピトー管を含む場合14.65)
全高[m]5.09
翼面積[m2]27.87
自重[kg]
運用自重[kg]7620
ペイロード[kg]
総重量(最小)[kg]11100
総重量(標準)[kg]
総重量(最大)[kg]17010
最大着艦重量[kg]
発動機F100-PW-220
最大静止推力[N]71883
最大静止推力[N]
(アフターバーナー使用時)
120327
燃料容量[l] 4060
+1402x2(増槽)
+1136x1(増槽)
最大速度 マッハ2.02(1146kt)/高度40000ft
795kt海面高度
巡航速度
着陸速度[kt]
実用上昇限度[ft]50000
海面上昇率[ft/min]50000
燃料最大時航続距離[km]3891(増槽)
戦闘行動半径[km]546(爆撃時)
離陸滑走路長[m]762(最大離陸重量)
着陸滑走路長[m]762
武装 20mm M61A1機関砲x1(511発)
AIM-7 スパロー距離空対空ミサイルx2 + AIM-9 サイドワインダー短距離空対空ミサイルx2
または爆弾5443kg
乗員1
初飛行年月日1974年01月20日
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