雌阿寒岳 2000/06/26


オンネトー
 真夜中に札幌を出発した僕は、朝方やっと北見へと着き、kimと合流。すぐさま登山口となるオンネトーへと向かう。
 この湖の美しさはいつ見てもすばらしい。いったい自然はどうしたらこんな色や光を創りだせるのか。カナダ人の彼女も何枚もシャッターをきった。
 登山口から針葉樹林の中の道を進むと朽ちた木に大きなサルノコシカケが生えていた。彼女は僕に尋ねる。僕は答える。
 「ジャパニーズネイム、イズ、サルノコシカケ。ミーンイズ、・・・マンキーズ・チェア。」
 我ながら怪しい説明であったが彼女は理解してくれたようだ。

阿寒富士と青沼

 林を抜けると背後にはオンネトーが、目前には阿寒富士が飛び込んでくる。「ボルケーノ!(火山)」彼女は体をすくませた。
 「ノープロブレム。ナウ、スリーピング。」彼女は安心したようだ。しかし、阿寒富士は休止しているが、登っている雌阿寒岳は活動している。
 メアカンキンバイが咲き乱れる中を進むと頂上付近からの噴煙が見えた。再び彼女は体をすくませたが僕は今日の風向から「風上にいるから安全」であることを説明した。

雌阿寒岳外輪山と赤沼
 火口を過ぎ、青沼と赤沼を見ながら登ると頂上は目前にある。
 穏やかな日和の中、頂上に着く。
 雲が多く、見晴しは今一つだったがなによりも雲間から差し込む陽射が暖かかった。
 
 彼女は横になってしばらく空を眺めていたが、やがてブルーの瞳を静かに閉じた。
 僕も彼女の隣で横になって空を眺めた。
 
 僕たちの真上をイワツバメが群れをなして飛び交い、かすめては消えていった。

頂上で休憩するkim

イワツバメ

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