「牛乳には危険がいっぱい?」 (2003/09/04)

 
 手元に衝撃の一冊がある。医学博士フランク・オスキー[著]・弓場隆[訳] 「牛乳には危険がいっぱい?」東洋経済新報社である。そういえば最近は牛乳を飲んでいないが、かつて秋田や埼玉に住んでいた頃は、牛乳は毎日のように飲んでいた。その牛乳が危ないらしいのだ・・・。

 著書の中で繰り返されているのは、牛乳は子牛のための食べ物であり、人間のそれではないことと、離乳期を過ぎてなお、乳を飲むのは哺乳類では人間以外には存在しないということだ(ペットをのぞく)。自然の摂理に反してまで、牛乳を取る必要があるのか、この本はデータを下にそれを解き明かしている。詳細については本書を参照されたしであるが、牛乳による健康被害の実態として、乳幼児の鉄欠乏製貧血、胃痙攣と下痢、各種アレルギー、アテローム硬化と心臓発作の主な原因となっている可能性を挙げていて、カルシウム源としての牛乳の役割について否定的な論証を行っているのだ。テレビや新聞ではあまり取り上げられていない、ある意味タブー的な本であるが、読んでいてちょっとドキドキする本だ。この本の反対意見を読んでいないので、何とも片手落ちではあるが、現状では、少なくとも、私が今後牛乳を飲むことはないだろう。ちょっと衝撃的で、かつ自然の摂理をかんがみれば、納得せざるを得ない事実に、戸惑うこの頃だったりする。ちなみにヨーグルトやチーズなどの牛乳を原材料とする発酵食品は、発酵という工程を経ているために、いわゆる牛乳における危険性はないらしい。ワインにはチーズがつきものなので、ちょっと安心だ。

 いずれにしても健康食品の代名詞だった牛乳が、私の前からもろくも崩れ去っていってしまったのだった・・・。

おしまい


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