冥王星の反省 (2006/03/31)

 
 星に興味がある。

 夜空を見上げて、近いものでも数億光年のはるか遠くから地球に届く光を見つめては、星の美しさに心洗われ、しかしそれに比べて人間の寿命の、余りの短さに嘆いたりしている。で、最近は、天体に関する本などを読んでいると、冥王星についての話に興味を持ったりする。

 水・金・地・火・木・土・天・海・冥。

 太陽系の惑星は、9つあることになっているが、最近の研究では、冥王星を惑星として認定した作業に反省が集まっているという。冥王星が発見されてから何十年も経つらしいが、今日の天文観測の技術革新により、じつはこの冥王星は月よりも小さいらしいということが判明したようなのだ。また最近の研究により冥王星よりも大きく、その外側を回る星も発見され、このまま技術が進歩すれば、同程度の星は数十個単位で発見されることもありえるのだという。

 冥王星を惑星のままにとどめると、太陽系の惑星が相当数増えてしまうことになるという。最近では冥王星を惑星から除外したいとする動きもあるようで、詳しくは理解不能の範疇に入りつつも、天空を巡る争いは活発化してきているという。まあ、惑星の数が増えたところで、日常生活には全くといっていいほど、影響はないと思われ、またこの目で確認することもありえないが、地球から遠くのかなたで、同じ太陽の周りを回り続ける星がたくさんあるという事実は、なんだか知的好奇心をくすぐってくれるから面白い。

 そして歌う。映画「銀河鉄道999」のエンディングテーマを歌うゴダイゴの歌声が耳にこだましつつ、今夜も空を見上げてみようと思ったりする。


 おしまい


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