東京・・・怖いよお 三宿 (2008/06/14)
 



 東京には、東京にしかない凄みというかオーラというか存在感があって、そのたびに東京という街に打ちのめされたりする日々を過ごしつつ、その東京の一面に迫ってみようというシリーズです。西麻布に続いて、三宿・・・。

 国道246号線を池尻大橋から駒澤大学方面に歩いて10分位すると、三宿の交差点に。牛丼屋さんがあるので、極めてわかりやすく、ココを左折して、学校の前なんかを通り過ぎて、しばらく歩くと世田谷公園に到着します。ちなみに、このあたりに、日本パンコーディネーター協会の教室もあったりします(笑) で、この公園の世田谷公園とかいてある正面玄関?の斜め前のビルの半地下部分に、おしゃれなパン屋さんがあります。最近の雑誌でいの一番に紹介されるほどの超有名店で、私の友人もそのオープニングを手伝ったというから世間は狭いですが、このパン屋さんを訪ねるたびに、ココって東京だなあと痛感します。

 ココは、およそパン屋さんとは思えないほど斬新で、極めておしゃれな食空間。オープンキッチンならぬ、工房が丸見えで、清潔感に満ち溢れ、パンの売り場というより、何かおしゃれなアクセサリーでも売っていそうな雰囲気です。イート・インのコーナーに運よく陣取れれば、出来立てパンを何枚も食べることができ、奥にはワイン売り場もあったりします。働く女性もキビキビしていて、いい感じ。

 で、肝心のパンは・・・極めて、うまいです。そして、極めて高いです。

 パリでは、標準的なバゲットは、一本1ユーロもしないので、為替が辛いといいつつ、仮に1ユーロ165円で換算して、バゲットが0.7ユーロとして、120円弱。湘南界隈の近所のパン屋さんでも260-280円くらいだったり。でもココは堂々の480円。一本480円のフランスパンて、凄すぎるなあと思いつつ、このパンについて情報を集めるほどに、実は480円ってかなり安いかも・・・と唸らせるパワーに感銘してしまったりします。

 うまいけど、高い。高いけど、でも、これってもしかしたら安いかもしれない。不思議な経済感覚に包まれます。

 買ったパンを我慢できずに、世田谷公園を歩きながら、ヒトカケぱくりと食べようものなら、世田谷公園で過ごす日曜の午後の風景に、勝ち組の人たちの笑顔もうらやましく、なんだかココが東京であることに気づかされたりします。贔屓目に見ても、せかせかしていない街・・・そしてゆとりのある空間・・・。それが三宿なんでしょうか・・・。みしゅく・・・。駅の名前でもないのに、三宿がどこにあるのかわかると、ちょっと東京通かも?(笑)

 480円のパンがきっちり売れるところ・・・。それが東京。パリで言えば、3ユーロのフランスパン・・・。おおお。かなりの衝撃が走りそうな価格です。それがきちっと売れる街。東京。つくづく、東京って凄い街なんだなあと思ったりします。こんな文章を書いていると、また食べたくなる・・・。今から赤坂に向かうということは、途中で寄れってことですかね(笑)

 ちなみに、ココのパン屋さんのことです(爆)
 

 おしまい

 
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