大磯日和

日 時 200410月17(日)

時 間 18:00-21:00

場 所 レストラン ESPACE OISO エスパス・オオイソさん
    
神奈川県中郡大磯町大磯1098
       http://www.geocities.jp/espace_oiso/

主  題  クリュグとフランスのスパークリングワイン

募  集  貸切御礼
      
ワイン

地方 ビンテージ ワイン 造り手
ロワール 2002 ヴーヴレ・ラ・ガジール ルメール・フルニエ
ローヌ n.v. サン・ペレ レ・シャン・リーブル
ブルゴーニュ 2001 クレマン・ド・ブルゴーニュ モンショベ
アルザス 1992 クレマン・ダルザス ビネール
シャンパーニュ (1999) コトー・シャンプノワ レクラパール
シャンパーニュ n.v. シャンパーニュ ジャニソン・バラドン
シャンパーニュ n.v. シャンパーニュ・ロゼ ミッシェル・マイヤール
シャンパーニュ n.v. シャンパーニュ・グランド・キュベ クリュグ


2002 ヴーヴレ ラ・ガジール by ルメール・フルニエ 
 マイブームのルメール・フルニエの一連のラインナップの中から、ヴーヴレのペティヤンを選択。有機栽培系の地ビールを連想させる酵母の酸味が特徴的な軽いタッチのスパークリングワインだ。泡のパワーはないが、最初に飲むにはちょうどいい感じの軽やかさが印象に残る。不思議な味わい。


サン・ペレ by レ・シャン・リーブル
 
ビオでおなじみのダール・エ・リボが別会社で造ったスパークリングワイン。コーヒー豆を燻したようなニュアンスが面白く、全体的に重みを感じる味わい。ちょっと癖のある味わいもまた、こんなスパークリングワインがあるなんて楽しいなあと思わせてくれるから不思議だ。


2001 クレマン・ド・ブルゴーニュ by モンショベ 
 
ビオディナミのモンショベがオート・コート・ド・ボーヌの丘に植えたシャルドネから造ったスパークリングワイン。シャルドネの切れのある酸味が、本格的な発泡ワインの味わいを彷彿とさせ、好印象。幾分軽いタッチだが、素直な美味しさがいい感じである。前作2つと比べると品種の差がてきめんに現われる。


1992 クレマン・ダルザス by ビネール
 
デゴルジュマンは今年の1月という珍しいクレマン・ダルザスの熟成モデル。インポータ某女史の「クリュグに似た味わい」に疑心暗鬼に口にしつつ、なるほどそういう線もありかなと思わせる憎さが面白い。マロンフレーバーが充実しており、熟成の味わいは穏やかで、ちょっとマイブーム到来の予感を持ちつつ、どうやったらもう一度手にすることが出来るかちょっと心配。


(1999) コトー・シャンプノワ by レクラパール
 
スパークリングワインを巡る冒険も一休みして、シャンパーニュのスティルワインを楽しむ。あかるい色調のピノ・ノワールは北の個性を反映しつつ、やさしい果実味と幾分前面に出がちな酸味との駆け引きも面白い。念のため前日に飲んだボトルよりも軽やかさが強調されていて、一瞬ボトル差の妙に動揺するものの、還元臭も気にならず、うまみ成分も乗っているので、まさにもってこいの箸休め的な味わいに、ほっとしたりする。ブルゴーニュとはまた違ったピノノワールの魅力を堪能することが出来、ちょっと幸せ。一応ノンビンテージだが、情報に寄れば1999だけとのこと。


n.v. シャンパーニュ・ノン・ドゼ by ジャニソン・バラドン
 王道的な本格辛口スパークリングワインの味わいは、さすがシャンパーニュが世界一のスパークリングワインの産地であることを知らしめてくれる。ガス圧の凄さと直球ど真ん中的な味わいは、飲み手の心をグイッと引き寄せ、口に入れた瞬間だけホッと甘みを感じるものの、あとはドライな大人の味わいに、心も躍るというものだ。かなりうまい。


シャンパーニュ n.v. シャンパーニュ・ロゼ by ミッシェル・マイヤール
 
美しいロゼ色のシャンパーニュは、秋の夜空に映えて、とてもエレガントである。若干あわ立ちは弱くなるものの、(ピノ・ノワールの色素が二酸化炭素を吸収するため)、それと引き換えに得られる美しさは、ロゼの方が高くなるのも止むなしと思ったりする。苦味にも似たニュアンスを感じ、肉料理とあわせたい味わいに、心も踊るというものだ。余韻も長く、ノンドゼのあとだけに、甘みもほんのり感じられ、美味なシャンパーニュを堪能したりする。


シャンパーニュ n.v. シャンパーニュ・グランド・キュベby クリュグ
 
帝王クリュグは、堂々と今宵のフィナーレを飾ってくれる。マロンフレーバーにハチミツやリンゴの蜜が折り重なり、複雑にしてふくよかな香り立ちに言葉を失う。味わい的にはクリュグの酸味を感じつつ、グラスはリーデルのブルゴーニュを選択するとよりふくよかな香り立ちが楽しめるので、フルート型グラスよりも、INAO型のグラスの方が大いに楽しめそうである。余韻はとても長く、なるほどシャンパーニュはクリュグだけでいいという貴婦人たちの感想も、一理ありそうな、そんな予感を感じたりしつつ、スパークリングワインの旅は終わるのだった。


【感 想
 今回はエスパスさんの料理との相性もバッチシで、前半のフランス各地のスパークリングワインの個性豊かな味わいと、後半の本格シャンパーニュの実力を大いに堪能することが出来た会だった。某氏をして、今までで一番のセミナーの評価も頂戴し、この経験をもとに次回のセミナーに役立てたいと思ったりする。

 ご参加頂いた方々とチーム・エスパスさんに大感謝である。

 次回は11月28日(日)18h00より、ブルゴーニュ特集の予定です。
 参加希望の方は、メールにてお願いします。


以上




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