ベルナール・デュガ・ピィ
試飲日 2004年09月11日
場 所    ラ・プティット・シェーズ
照 明 白熱灯?
種 類 フランス ブルゴーニュ地方AOC赤ワイン
生産者 Domaine Bernard DUGAT-PY (Gevrey-Chambertin)
Vintage 2000
テーマ 2000年
ワイン Gevrey-Chambertin Coeur de Roy

<ジュブレ・シャンベルタン クール・ド・ロワ>
 抜栓後すぐデカンタージュして、一時間半ほど待ってからブルゴーニュグラスへ。かなり濃い目のルビー色。ボワっとくるようなボリューム感のある香り立ちに、さすがデュガ・ピィと思いつつ、カシスやブルー・ベーリーなどの果実味と、なめし皮、紅茶、トリュフなども香ってきて、熟成モードを意識させる香りにしばし酔うのである。口に含めば、男性的な力強さを残しながらも、ほっと力を抜かれたような、そんな自然体の味わいも面白い。村の名を意識すると幾分、パワフルさに弱々さを感じざるを得ないが、その分こなれた感じもして、とても上品な味わいに感謝なのである。タニックさは丸みを帯びて、やや酸味が前面に出ているかとも思われるが、うまみもたっぷり乗っていて、この絶妙なバランス感覚は飲み手の心に心地よく浸透してくるから不思議である。余韻はとても長く、やはり他のグランクリュクラスに引けを取らない実力ぶりで、さすがデュガピィ、高値やむを得ずと納得するから不思議である。

 時間と共に焦がした感じも現われ、村名にしてブルゴーニュの甘く切なくいとおしい境地に達するからに、グラスを持って帰りたい症候群が勃発するのであった。うまいです。やはり2000年のブルゴーニュは、今とってもおいしいなあ、である。果実味が好きな人も、熟成モードが好きな人にも、その両者の心をともにくすぐる魅力に、しばし言葉を忘れて、深く味わうのであった。

 今宵はいろいろあっていろいろな出会いに恵まれ、某氏らに感謝なのである。


以上

 


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