ルロワ
試飲日 2005年03月26日
場 所    都内某所
照 明 白熱灯
種 類 フランス ブルゴーニュ地方赤ワイン
生産者 LEROY (Auxey-Duresses)
Vintage 1993
テーマ 12年たったブルゴーニュ
ワイン bourgogne

<ブルゴーニュ>
 室温にて抜栓し、すぐINAOグラスへ。色合いのすっかり抜けた薄い褐色系の色合い。香りは熟成感そのもので、果実を全く意識させない香り立ち。口に含めば、キーンと感じるアルコール感にサプライズを覚え、果実味の全く抜け落ちた純粋なアルコールに近づいたような印象が面白い。まさに酒になっている、といった具合だろう。酒質の高さは天下一品系で、まだまだ酒としては10年単位で保管もできそうだが、個人的には果実味のまったくない味わいには、いくらかの距離感を覚えつつ、少なくとも5年くらい前に出会いたかったと思ったりする。しかし、ルロワの眼鏡に適ったピノ・ノワールの酒質の高さには、尊敬に値し、これを果実味のない純粋な大地のエキスと読み解くならば、ある意味、感もきわまったりする。ルロワ恐るべし。この最もスタンダードなACブルゴーニュというワインに対して、これほどまでの集中力を発揮されると、妙に甘ったるいだけのワインが、オコチャマに見えてくるから不思議だ。

おしまい

 


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