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命の洗礼 The Rites of Life



それは、ある日の事だった。ジュノ大公国に隣接する、ほのかに雪舞うクフィム島。その島の北に聳え立つ「デルクフの塔」にて、私はひとつの騒動に巻き込まれた。

ジュノ大公国にある研究機関「アルマター機関」。その要請で、ジュノ親衛隊は塔内部のとある扉の前で待機を命ぜられていた。不確かな命令を疑問に思うジュノ親衛隊長、ウォルフガングの思考はしかし、扉の中からの、突然の振動と衝撃音に破られた。



ウォルフガングは、これを非常事態と判断、扉の先へと足を進めた。
そこには怪しげに蠢く謎の装置と、近くに倒れている一人の少年の姿。


Wolfgang :
 息はしている……。
 彼が、ここでの出来事を
 知っているかもしれんな。

ウォルフガングは意識を失ったままの少年を見て、ジュノ上層の医者を呼ぶよう指示を出した。少年の身柄はそのまま、ジュノへと運ばれる事になった。



それと 時を同じくして、北のシュ・メーヨ海上空に、巨大な影がその姿を現した。震えるように咆哮を放ち叫ぶは真龍の王、バハムート。

Bahamut :
 現れるときが来た!
 世界の終わりに来る者が……!

 今こそ聖戦のとき!
 我が下に集え!
 神の血を流すがため!

謎の言葉を残して、バハムートは空の彼方へと飛び去っていった。
(ただし私がそれを知るのは、すこし後の事だ。)



倒れていた少年は、ジュノにあるモンブロー医院へと運び込まれた。その間、少年は死んだように、ずっと眠り続けていた。




デルクフの塔で何があったのか。
「あそこでジュノの研究者がなにをしているのか君は知っているのかい?」と、モンブロー医師は詳細を確認しようとウォルフガングに尋ねた。
しかしウォルフガングは「知らなくてもいいことだ」とにべのない答えを返す。


 Monberaux :
  そうか。たしかに知らない方がいいこともある。
  例えば患者の病が不治の場合なんてのはね。
  でも、もしそうでなければ……

 Wolfgang :
  ジュノに病など、ないさ。



だがウォルフガング自身にも、事件の詳細は分からなかった。
彼はデルクフの塔で何が起きたのかを調査するため、少年が目を覚ますのを待つことなく王宮へ運び込もうとする。

モンブロー医院の前には、少年を確保する命を受けた者たちで溢れた。そこにはジュノ親衛隊だけではなく、アルマター機関の研究員「ナグモラーダ」の姿も目にすることが出来た。少年を確保しようとするジュノ側と、それを止めようとするモンブロー側とで、医院前は一時騒然となってしまう。

私はというと、医院の中でどうしたものかと途方に暮れてしまっていた。
そんなときだった。



気が付くと、件の少年が私の前に立っていた。



少年は無言で私に手を差し出した。手の中には、青く光るアミュレット。
私は恐る恐る、差し出されたアミュレットを自分の手へと受け取った。



受け取ると同時に、少年の目がアミュレットと同じ、青い光を放った。

次の瞬間、私は不思議な光景の中にいた。光の粒子がチカチカと明滅するなか、蒼い水面に沈んだ世界が、光の中に垣間見えた。いや、大地が海になっていると形容すべきだろうか。
その海の中心に聳える、真っ白な建物へと光が収束していき、そしてその世界は私の目の前から消えた。


目が覚めると少年の姿はなかった。
後で聞いた話によると、医院を包囲したジュノ親衛隊の目の前を、掻き消えるように去っていったらしかった。
親衛隊は何処へともなく去って言った少年の探索を行うため、ジュノの街へと散っていく。残されたのは、私の手の中にある青いアミュレット。


Monberaux :
 それはあなたが持っていた方が
 よさそうですね。
 なにかの手がかりになる
 大切なものかもしれない。
 それに……

いつものようにル・ルデの庭に巡回に行けば、いくらかは話が見えてくるかもしれない。私はそこから上にある、空中庭園へと足を向けた。

上はここよりも騒がしいかもしれない。





【デルクフの塔】
クフィム島の北西に聳える謎の塔。ミッション「ジラートの幻影」でも重要なポイントとなる。作った人は説明書ぐらい残しておいて欲しい。
【アルマター機関】
ジュノの研究機関、という事以外の詳細は不明。実際に見かけることは稀であるらしい。UMAですか。
みな黒衣を身に着けているのが特徴。
【デルクフの塔内部で起きた事件】
ジュノ親衛隊が待機して見張ってたんですよね。一介の冒険者である私に、事件の事がバレちゃダメなんでは…?
まぁ親衛隊の皆さん、大変ですもんね。意外と色んな所でグチってるのかもしれない。「今度はデルクフだよー。ちくしょー、やってらんねーよー。」
【ウォルフガング】
ジュノ親衛隊隊長。頭が固いようで固いですがこの人のお陰でジュノは持ってます。大公がアレですし。
【ウォルフガングとモンブロー】
ジュノ親衛隊体長ウォルフガングと、医師のモンブローは旧知の仲。モンブローさんって近くで見るとすごいカッコいいですね。服以外。
【ナグモラーダ】
アルマター機関の研究員。かなり位の高い者として噂される。彼については、後の話でまた語ることになるだろう。
【青いアミュレット】
大きな丸い宝石に、小さな丸い宝石が三つ、くっついている。簡単に言うと肉球。
【不思議な光景】
いつか、この世界に足を踏み入れる日がくるというのだろうか。

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