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vaccination

種痘法に見る医の倫理 小田 泰子 著

   本体価格2,500円 A5判、150頁(99年11月第1刷発行)(2001年3月第2刷発行)

    18世紀、ジェンナーによっての牛痘法が発見される以前に、天然痘の膿をそのまま人間に植える天然痘の予防方法─人痘法─ が発見されていた。人痘法は医学的に有効か、膿を植えて人為的に病気を与えることは創造主の意図に反するのではないかなどと、イギリス・アメリカ・フランスでは約1世紀にわたって、医師・牧師・一般人を巻き込んだ激しい論争が繰り返された。本書で再現されたこれらの論争は、現在の新しい医療、臓器移植・出生前遺伝子診断・クローン技術の人への応用等をめぐってなされている論争と多くの類似点を見いだすことができる。



rojin

魯迅の仙台時代 ―魯迅の日本留学の研究― 阿部 兼也 著

   本体価格6,500円 A5判、387頁(99年11月第1刷発行)(2000年3月第2刷発行)

魯迅は、中国人を人種的に強化するため医学を選び、仙台医学専門学校に留学したようである。同時にそれは東京の留学生社会からの脱出であり、生身の日本に対する初めての接触でもあった。そこで魯迅は、徴兵制や凶作飢餓対策などを実現し、明治維新で一応の近代化を果たした日本の姿を体験する。藤野先生による解剖学の指導により、近代的学術の本格的な研鑽に励み、人種の強化とは誤認であり、学術とは中国よりも大きい存在であることを知った。魯迅はその世界認識を、中国民衆に知らせる使命感に燃え、医学から文学へと転身したようである。



tech

心の豊かさをつくる技術知 尾坂 芳夫 著

   本体価格2,500円 A5判、322頁(98年1月第1刷発行)(99年8月改訂版第1刷発行)

    科学技術は、物質的な豊かさを実現している。しかし今日は、諸々の技術害禍が現実の問題となっており、人類が将来において調和的な繁栄秩序を創出する道を進むことができるのかどうか、危惧されている。本書は、旧石器の太古から現代にいたる文明と技術の発展の跡をたどり、その歴史的事実をふまえて、人間の心の豊かさをつくる科学技術の発展の方向を探ろうとした。まず、技術を意識する以前の本性的技術行動と科学以前の壮大な技術実践による現実体験の世界を眺めて、技術知の本性を考えている。また自然を“客観的な成立ち”として理解する意識が神への思いによって呼び覚まされた事実の意味について考えている。そして、科学の方法と成果を取り込んで、また近代合理主義の潮流にのって、発達を続ける科学技術の様相を眺め、諸々の問題点を指摘して、科学技術が、自然・人間・社会に関わる全ての知を総合しながら発展を図る必要があること、技術知が、愛の心に包まれた真・善・美を求める精神と協働しなければならないことの結論に達している。



paramecium

ゾウリムシの遺伝学 樋渡 宏一 編

   本体価格2,000円 A5判、167頁(99年9月第1刷発行)

    単細胞動物ゾウリムシの遺伝はかつては生物学の教科書に必掲のトピックスであったが、現在は欧米では研究材料として絶滅し、唯一の例外は日本であると言われている。この本は、世界の第一線で活躍する日本の研究者が、それぞれの専門的立場からゾウリムシがいかに優れた材料であるかを、研究方法や研究の背景を含めて解説した最新の入門書である。



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