ぶどうのぶ
ぶどうの話あれこれ
ぶどうの歴史
大別してヨーロッパ系ぶどうとアメリカ系ぶどうに分かれます
ヨーロッパ系ぶどう
原産地はカスピ海に面したコーカサス地方で、その栽培は紀元前三千年前と言われています。代表的な品種にマスカット・オブ・アレキサンドリアがあります。昔はジッビブと呼ばれていました。
アメリカ系ぶどう
アメリカ東部のアパラチア山脈に自生していたものが多く、日本には明治八年以降にもたらされた。ヨーロッパ系に比較し耐寒、耐雨性があるので露地栽培しやすい品種です。有名な品種としてキャンベル、ナイアガラがあります。
東洋系ぶどう
ヨーロッパ系ぶどうが今から二千百年も前に、前漢の武帝の時代にシルクロードを経て中国に伝来したものが始まりとされています。
交雑品種
ヨーロッパ系同士、アメリカ系同士、ヨーロッパとアメリカ系との交雑があり、今もっとも多く目にするぶどうの品種です。巨峰、ピオーネ、オリンピア、その他多くのぶどうがあります。
品種数
世界で七千種以上と言われていますが、そのうち日本で栽培されているのは三十種前後と思われます。特に多いのは十種位でしようか。
日本での栽培の歴史
山梨県勝沼町の大善寺の境内に718年に中国から持ち帰った種を播いたのが始まりとの説と1186年、平氏が滅んだ翌年の事・城の平という山の中にお参りに来た村人の雨宮勘解由が苗木に目を止め、持ち帰り育て、5年後の秋に30房の初成りを見たのが日本での始めとの二つの説があります。
ぶどうの香り
マスカット香(麝香)・・・マスカット・オブ・アレキサンドリア
ラブラスカ香(狐臭)・・・キャンベル、コンコード、ナイアガラなどのアメリカぶどうや多くの交雑種に含まれます。巨峰にも含まれています。
ビィノース香(スミレの香り)・・・ヨーロッパのワイン醸造種にある香り
エーッ狐の臭い
驚かないで下さい。ワインの香りを表現するのに洗いたての子犬の香りなどの言葉があるくらいですから・・・でもこれには私もビックリです。
ちょっと寄り道
日本の色の名前で葡萄色と書くものがあります。ぶどういろとは読みません。えびいろと読み、にぶい赤紫色のことです。えび染め、えび紫というように使います。
果物の生産量
界で生産量が一位はぶどう、二位・オレンジ・ミカン、三位はバナナ
日本では一位がミカン、二位・リンゴ、三位・ナシ、四位・ブドウ
ブドウの果実の成分
約90%が水分。糖はブドウ糖、果糖、そしてショ糖が少し・・・果糖はブドウ糖よりも甘い糖です。
酸は酒石酸、リンゴ酸で9割、1割がクエン酸、タンニン酸
果房が熟れるにつれ甘味が強くなるのは糖分が増えると共に遊離酸が減少する為
ブドウのビタミンは微量、干しブドウは生果よりカルシュウムを多く含んでいます。ところで、日本ではほとんど生で食べますが世界では生産量の7割位がぶどう酒、干しぶどう、ジュース、ジャムとして利用されています。
ブドウの生育サイクル
自発休眠期と他発休眠期
夏、新枝ができあがり今年の樹冠形成が一段落した頃、自発休眠期にはいります。
1月の終わり頃から2月の初め頃、自発休眠期は終わりますが、その後気温が上がるまで芽が動かない時期を他発休眠期と呼びます。
発芽期
年により変動があり、又窒素肥料が効きすぎた場合は遅れます。樹の個体差も出ます。
園の地形にも左右されます。当然、寒い地方は遅れます。
養分転換期
発芽、新芽、新枝の初期成長に昨年の秋に枝幹等樹体内に蓄えられた炭水化物の消費量が大きい為に底をつくと、新枝の伸びは一時弱くなり新枝の節間がそこだけ短くなります。5月下旬頃です。その後、根からの養分吸収が盛んになり、新枝の炭酸同化作用の働きも旺盛になり炭水化物の蓄積量が増えてくるこの時期が養分転換期です。
開花期
新枝の節数でいえば10節目くらいのところです。
開花、受精の好適温度はキャンベルで17度くらいです。ブドウの花は頂部から開かず基部から離れて咲き、開ききると共に落ちてしまいます。花冠が小さい帽子のように見えるので帽子と呼ぶ人もいます。
幼果、果粒肥大期
果粒肥大期は三期に分けられます.
第一期・・・落花後20〜30日間の急激な肥大期
第二期・・・肥大が停止する時期  種子が硬化成熟する時期なので硬核期とも言います。
第三期・・・着色成熟の時期  容積成長より重量成長が盛んになります。粒の大きさより重みが増す時期です。固かった果粒に柔らかさと弾力性が出てきます。水が入る、水が回るとも呼びます。紫黒色品種では淡く色がつき始めます。
成熟期
着色が始まると糖度は一日に0、4度くらいの割合で高まり巨峰の場合、収穫時には18度前後の糖度になります。
養分貯蔵期
収穫直後から落葉期までで、新枝の木質化が基部から一節一節先端へと進みます。
この時期を長く充実した期間にできるかが来年の作柄を左右します。
落葉期
黄葉から落葉へと順調に進めばその樹の健全な証拠です。葉が病気に侵されて、きれいな黄葉が見られない・棚の上は葉の無い枝でガラガラということも珍しくありません。
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機能性食品としてのブドウ
糖尿病・高脂血症予防・・
インシュリンの活性が通常の4倍になったとの実験データもあり、血液中の糖分、中性脂肪の分解が通常時の4倍も促進される。
動脈硬化の予防・・
果皮に多いアントシアニン、種子のまわりのタンニンは悪玉コレステロールの酸化を抑える。ポリフィノールなどの抗酸化物質も含まれている。
他に・・
生活習慣病を引き起こす不飽和脂肪酸による酸化の抑制、発ガン物質ニトロソアミンの生成を抑える機能もある。
(実験データ、巨峰)