りんごのり
りんごの話あれこれ
りんごの歴史
原産地・・・コーカサスの北方地帯、北部ペルシャ、中国の天山山脈説があります。
ヨーロッパでは約四百年前から栽培し改良育成されました。
日本へは中国を経て平安時代に入ったと言われ、江戸時代から栽培されている和リンゴのもとになったようです。
現在のような大果は明治時代にアメリカから入り、この最初の苗木導入時に国光、紅玉が入っていたと言われています。ちなみに紅玉のアメリカ名はジョナサンです。
ちょっと寄り道・・名前の話し
ふじの名前の由来・・・育種時の番号が東北7号だった為、本来ラッキーセブンにあやかりラッキーと付けられる予定でしたが、富士山や育種地の藤崎町の藤、育種者の一人が山本富士子のファンだったため「ふじ」に決まったようです。
今は懐かしい印度リンゴ・・・語源はインドではなくアメリカのインディアナ州からとったもの
リンゴの木の特性
果樹の中で最も寒さに強く−32℃前後まで耐えられます。
リンゴの栄養
果実の85%が水分です。
炭水化物では糖質、繊維が多く無機質ではカリウムを多く含みます。
リンゴの果糖はα型とβ型
β型はα型の3倍の甘さがあり、冷やすとα型がβ型に変化します。
リンゴの機能性
ポリフェノール
光合成によっできたできた植物の色素、苦味の成分で、その数は4千もあるといわれています。アントシァニン、タンニン、カテキンもポリフェノールの一種です。
ポリフェノールの活性酸素に対する抗菌作用はよく知られています。
りんごポリフェノールの特徴はエビカテキンと言うカテキンの一種で、皮の部分には果肉の4倍も含まれています。水、熱には強いのですが空気に弱い為、切ったり、擦ったりしておくとエビカテキンが酸化して減少、その結果変色します。
クエン酸、リンゴ酸
疲労回復、二日酔い、消化促進、肩こり、腰痛防止に・・・
カリウム
過剰な塩分を排出し、血圧を下げます。
りんごペクチン
りんごペクチンを三週間摂取した結果・・・アレルギー予防・コレステロール減少
アレルギー疾患を引き起こす源因となる血液中のヒスタミン濃度が、摂取前に比べ平均で24%低下
総コレステロールも平均で10%減少
血液中のビタミンC
リンゴを一日1個半から2個食べ続けた結果、食べる前に比べ血液中のビタミンCが平均で34%も増加
リンゴのビタミンC含有量はミカンの八分の一と少ないにもかかわらず体内のビタミンCが増えたのは、効率よく体内に取り込む成分が含まれている為と言われています。
他に腸内の善玉菌の増加・高血圧予防・発ガン抑制効果が知られています。
食物繊維のセルロース、リグニン、ぺクチンには整腸作用もあります。
リンゴの蜜について
蜜の正体はソルビトールというブドウ糖の還元によってできる糖アルコールの一種です。
葉の光合成によってできたソルビトールは果実の中心部にたまり果糖、ブドウ糖、ショ糖に変化しますが、寒さなどのストレスでうまく変化できなくなります。それでもソルビトールは作り続けられるために余分なソルビトールは行き場所がなくなり、細胞と細胞の隙間に入り込み、水びたし状態になります。これが蜜入りリンゴです。
ところで、蜜自体はそれほど甘くありません。その周囲の方がはるかに甘味があります。又、蜜のできやすい品種とできにくい品種があります。できやすいリンゴとしては、ふじ・スターキング・さんさ・紅玉など・・・できにくい品種では、つがる・陸奥など・・・
蜜入りリンゴは太陽を浴び完熟した証拠ともいえますが、収穫後の貯蔵性が劣るという面もでてきます。私の園の紅玉ですと蜜が入ると果肉は軟らかくなり始めます。もっとも外国では蜜入りは歓迎されないようです。
更に詳しくソルビトール・・・
ナナカマドの赤い実からフランスのブシニュ氏により約百年前に存在が確かめられた。ナナカマド属(ソルブス)の名からソルビトールとつけられました。甘味度は砂糖の60パーセント程。
リンゴにワックス?
リンゴの表面がべたついていることがあります・・・これは水分蒸発を防ぎ新鮮さを保つ為に不飽和脂肪酸の一種のリノール酸、オレイン酸が増え、皮に含まれる物質を溶かしてべたつく為です。
リノール酸は六番目のビタミンであることからビタミンFとも呼ばれ、その主成分は大豆油と同じです。