ギラファノコギリどの餌で大きくなるんですか?実験2

前回の実験で、菌糸による飼育と添加発酵マットで羽化するギラファノコギリの大きさに大差ないことが分った。
対して、比較として用いた、量販市販マットは著しく性能が劣る結果となった。
これは、添加発酵マットの添加物によるものか、量販市販品マットの腐朽具合が良くなかった為か、疑問が残った。
そこで今回、添加発酵マットと無添加だが十分発酵したマットを用いて、どちらが大型個体を作り出すか、検証したい。

今回実験に用いる幼虫は8匹、初令〜2令で、フローレス産70mmワイルド♂と同産地35mmF1♀より取れた幼虫である。
親に用いた個体は雌雄とも小型の個体であるが、比較する幼虫が全て同じ腹なので、比較と言う意味で全く問題ない、むしろ小型の親の子供はどの程度大きくなるのか興味深い。

添加、無添加共にベースとなるマットは同じ銘柄のマットを用いた。
発酵マットの製法はここでは述べないが、添加、無添加共に同じ器具を用いて発酵させた。しかし無添加マットは添加発酵マットと比較して発酵が遅いため、無添加発酵マットの発酵時間は添加発酵マットの約6倍の時間を要した。


ホームセンターでよく見られる徳用マット、ブーラボで使用いているマット類は全てこれをベースに作られている。
何しろ値段が安い!

添加、無添加両マットを1Lの容器に詰め、そこに上記幼虫を投入する。3ヶ月後、1回目の餌変えを行い、ここで雌雄の判別を行う、雌個体はそのまま1Lの容器で飼育を続け、雄個体は2Lの容器に移し、同じ餌で飼育を続ける。

最終的な評価は、実験開始時に雌雄の判別が出来ないので、各マットの雄の平均、雌の平均で比較する事にする。片方のマットが全て雌など偏った場合は比較できないので、また次回と言うことになる。

比較するに十分な個体数を得られない可能性があるが、なにしろ8匹しか取れなかったのだから仕方が無い。小型個体だからであろうか?


添加、無添加マットに幼虫を投入した状態。
手前のマットが、無添加、奥が添加発酵マット。
無添加マットの方が色が薄いが、ベースとなるマット自体、袋ごとに色が違っていたりするので、色だけで腐朽ち具合を計れないものがある。

とにかく、こんな具合に添加、無添加各4匹づつ、計8匹セットした。



3ヶ月経過し、一回目の餌替えを行う。
添加、無添加間で、早くも変化が見られた!!

   
無添加発酵マット軍団、No.2を除いて全て2令である。ちなみにNo.2は♀の様だ。

   
添加発酵マット軍団、全て3令に加齢していた。No.5、No.7は♂、No.6とNo.8は♀の様だ。

なんてこった!早くも結果が出てしまったみたいだ。
スタート時に投入した幼虫も両マット間で差がないように振り分けたし、マット以外の条件は全て同じことから、添加マットに添加した物質は、少なくとも幼虫の成長を促進する作用があると言える結果となった。
微生物や、菌類による分解を経て尚、幼虫の成長を促進する何かが残る、もしくは菌類および微生物が、添加物から幼虫の成長を促進する物質を作っていると考えられる。

この3ヶ月間の幼虫の様子は、無添加発酵マットに投入した幼虫は、ケース側面より時折観察され、またマットの上面及び側面に活動の痕が見られた。 対して添加発酵マットに投入した幼虫は、ケース側面、及びマット上面に活動の痕跡が見られず、生死の確認も、出来ないくらいであった。
そして、2種類のマット間でこのような差が生じたことは、添加発酵マットはマットないであまり動き回らずに、餌を取り、成長した。対して無添加発酵マットは幼虫が盛んに動き回っていた事より、餌をスムーズに取れずに活動していたのではないかと思われる。ベースとなるマットは同じものを使用しているので、やはり添加剤を入れることにより幼虫の嗜好性の強い餌に変化していると言える。

もはや実験を続ける意味が無い気がするが、あくまで欲しいのは大きい成虫なので、ちゃんと羽化するまで続行する。
成長が早くても、小さく羽化したら意味がないので。


3月に餌替えを行う予定が1ヶ月遅れて4月になってしまった。よって4ヶ月後…
   
無添加マット軍団、さすがに3令に加令していたが、No.1だけ2令のまま、どうしたんだ!?

   
添加マット軍団、♀が羽化してしまいました。No.6が50mm、No.8が52mm、まぁ、大きいんじゃないでしょうか、親♀は35mmでしたから。

添加、無添加で、成長の差がさらに開いてしまった。この先どうなって行くのだろうか?

次回更新は7月頃の予定

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