野草と薬草のページ
Last Update 2006/11/12  →ホーム
今月の野生植物(野草
和名:リュウノウギク(キク科)
学名:Chrysanthemum makinoi(Asteraceae)
用途
 本州、四国と九州の一部の陽当たりの良い丘陵・山地に生える多年草でいわゆる野菊の一種であるが、開花時期はもっとも遅い。名の由来は茎葉に竜脳に似た香りがするから。竜脳とは、竜脳香の樹脂を昇華冷却して結晶化したもので、実際にはそれほど匂いが似ている訳ではない。野菊には本種のほか、ノコンギクカントウヨメナユウガギクなどがあるが、茎葉に特徴的な芳香があるのは本種のみであり、他種との区別に役立つ。花も純白で大きく、野菊の中ではもっとも美しいが、生育地が開発で失われつつあるのは残念である。(写真:相模湖町寸沢嵐にて)
今月の薬用植物(薬草

和名:トリカブト(キンポウゲ科)
学名:Aconitum carmichaelii (Ranunculaceae)
用途:薬用、観賞
 別名ハナトリカブト。本種はA. chinenseに酷似し、一般には混同されることが多い。擬似二年草で根は塊根となるが、母根より短い柄を伸ばして形成する新塊茎(子根)を形成し、古い塊根は消滅するので、毎年生育場所が少しずつ移動する。塊根を薬用とするが、母根を烏頭、子根を附子として区別する。根茎の上部と下部を切り、塩水に浸け、石灰をまぶしてかわかしたものを白川附子、厚い和紙の濡れ紙に包んで、熱灰の中に入れ加熱、修治したものを炮附子、縦に割り塩水に浸けて蒸したものを塩附子という。猛毒アルカロイドのアコニチンを含むため、漢方では、通例、加熱修治して減毒した炮附子を生薬として用いる。(写真:植栽品)