今月の故事成語は「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」です。
熊日の「随想」欄に、次のような記事が出てました。
熊日記事はカットしました。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
[意味]
一身を犠牲にするだけの覚悟があって初めて、活路も見出せる。
[解説]
和歌や川柳から出たことわざは少なくないが、これもその一つ。
空也上人(くうやしょうにん)(903〜972)の作と伝えられる
「
山川の末に流るる橡殻も 身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ」
(山あいの川を流れてきたトチの実は、
自分から川に身を投げたからこそやがては浮かび上がり、
こうして広い下流に到達することができたのだ)
(『空也上人絵詞伝』)
という歌が出典。
「浮かむ瀬」は原歌では、仏の悟りを得る機縁、成仏の機会の意だが、
これを窮地から脱して安泰を得るという、世俗一般のこととして、このことわざは使われる。
自分を大事と思って、我(が)に執着していてはなかなか道は開けてこないというのである。
(『成語大辞苑』主婦と生活社)