平成31年度 

横浜サイエンスフロンティア中学校 適性検査T・Uの問題・解答と解説

問題と解答はこちらから  リンク先 カナロコ(神奈川新聞)

 適性検査Tの問題
 適性検査Uの問題
 解答

※ 適性検査の問題をプリントアウトしていただき、お手元において一緒に解いていきましょう。

 詳しい解説

                  適性検査 T



問題1 

会話文中の―線@について、この地域鹿児島県の出身で、明治天皇を中心とした新政府をつくった人物として適切なものを
次のア〜オから二つ選び、記号を書きなさい。


正解は、イ(西郷隆盛)と、大久保利通です。


少し歴史を興味深く学習しましょう。 アの勝海舟(1823〜1899)は幕末から明治期の政治家ですが、出身は江戸(東京)で
す。西洋兵学・砲術を志し、苦学を続けながら次第に名をあげ、1850年私塾を開いて蘭学と兵学を教えました。よく知られてい
るのは、1860年、日米修好条約批准(ひじゅん・条約の最終的確認)のため、
咸臨丸(かんりんまる)艦長として乗り組み、日本
人最初の
太平洋横断航海に成功したことです。また、鳥羽・伏見(とば・ふしみ)の戦いで幕府が敗れると将軍徳川慶喜(よしのぶ
・徳川家15代将軍)の意を受け、官軍の参謀西郷隆盛と会見し、江戸城の平和的明け渡しに成功しました。


イの
西郷隆盛(1827〜1877)は薩摩藩鹿児島出身の政治家です。藩校で学んだあと、10年間農政を指導し改革の必要性
を痛感しました。1854年より江戸で国事に奔走していました。しかし、1858年
安政の大獄の追求により、月照(げっしょう・
幕末期の志士、僧)と共に鹿児島へ向かいましたが、薩摩藩から滞在を拒否されたため投身自殺(錦江湾入水)をはかりました。
月照は没しましたが、
西郷のみ蘇生して助かりました。

1859年奄美大島(あまみおおしま)に流されましたが、1862年許されて上洛(地方から京都に上ること)しました。しかし、
島津久光(しまづひさみつ・
生麦事件で衆知)の怒りにふれ、再び沖永良部島(おきのえらぶじま)に流されます。(西郷隆盛が
2度も流罪になっているとは驚きですね。)

1866年には薩摩の代表として長州(山口県)の
木戸孝允(きどたかよし)との間に、薩長連合盟約を結ぶとともに討幕の準備を
進めました。1868年には王政復古のクーデターに成功し、また
戊辰(ぼしん)戦争には総督の下に参謀として全軍を指揮しまし
た。人望が厚く、士族に擁(いだ)かれ、1877年に
西南戦争を起こしましたが敗れ自刃しました。そのため、逆賊とされましたが
1889年罪を許され、
正三位を追贈されました。


ウの
陸奥宗光(むつむねみつ 1844〜1897)は紀伊藩(和歌山)の出身です。15歳の時から江戸で学びましたが、186
7年に脱藩し、
坂本龍馬の海援隊に加わりました。教科書に書かれているのは、1894年イギリスとの間で条約改正(領事
裁判権の撤廃、関税率の引き上げ等)に成功し、日清戦争の遂行に精励し、
戦争後の下関条約の時には全権として活躍した
ことです。


エの
大久保利通(おおくぼとしみち 1830〜1878)は薩摩藩鹿児島)の指導的政治家でした。藩主島津斉彬(しまづなり
あきら)が幕政の改革運動を起こした際に、同輩の西郷隆盛らとこれに参加し改革派の中心となりました。薩英(さつえい)戦争、
下関砲撃事件、幕府の長州征伐などから討幕の必要性を痛感し、京都に出て公家の間を奔走し、
岩倉具視(いわくらともみ)に
接近、1866年に長州藩の木戸孝允と結び薩長連合を成立させ、討幕派の中心人物となりました。また1869年木戸らと

版籍奉還
(はんせきほうかん)を実現させ、さらに1871年廃藩置県(はいはんちけん)を成功させました。同年、地租改正
建議を行い、地租改正・殖産興業などによる資本主義育成政策を推進させていったのも大久保利通の力によるところです。


オの
木戸孝允(きどたかよし 1833〜1877))は長州藩(山口)出身の政治家です。1849年吉田松陰に師事し、185
2年江戸に出て、剣術・西洋砲術を学びました。1866年坂本龍馬の斡旋(あっせん)、西郷隆盛・大久保利通らと薩長連合
の密約を結び、討幕勢力の結集をはかり、1867年大久保らと討幕挙兵の計画を進めました。
王政復古後、西郷・大久保と
共に明治新政権の中枢(ちゅうすう)に参画しました。常に大久保の専制主義と板垣退助らの自由民権派の間にたっていまし
たが、西南戦争の最中に没しました。



問題2

会話文中の( あ )にあてはまる数を書きなさい。

「鹿児島県の値は80%を超えていますね。これは全国で( あ )番目に高い値だから・・・」

正解は、2 です。

[資料1]より、1位は沖縄で約91%、鹿児島は約84%で2位になっています。よって答えは2番目になります。



問題3

会話文中の―線2として最も適切なものを次のア〜エから一つ選び、記号を書きなさい。

―2の部分 「方言の形が残っている割合に応じて、都道府県をぬり分けた地図」 (4つの地図から正しいものを選ぶ)

正解は、イ です。

[資料1]より、方言語形残存率が
75%以上になっている県は、沖縄・鹿児島・秋田・佐賀・青森・宮崎の6県です。

アは、宮崎が
大分になっています。   エは、佐賀が長崎になっています。

ウは、鳥取は
約62%なのに、地図では65%〜75%未満になっています。 よって正しく描かれているのは、になります。



問題4

会話文中の( い )にあてはまる県名をひらがなで書きなさい。

( い )県は、長野県に接する都道府県の中で方言の形が残っている割合が最も高くなっています。これは、2つの県の間に
高い山脈があることが一因だと言われています。


正解は、とやま です。



長野県は
8つの県と隣接しています。それぞれの県の残存率を[資料1]から読み取ると、群馬県43%、埼玉県39%
、新潟県64%、
富山県69%、山梨県47%、静岡県48%、岐阜県57.5%、愛知県58%となっています。

よって、正解は、(
とやま)です。「ひらがなで書きなさい」という指定なので、(富山)と漢字で書くと不正解になってしまい
ます。「2つの県の間に高い山脈がある」というところに注目すると、この山脈は「槍ヶ岳」や「穂高岳」などがある「
飛騨山脈
のことです。この山脈は長野県と富山県の間にありますので、地形に詳しい生徒は「
とやま」という正解に早くたどりつけた
と思います。



問題5

会話文中のA〜Cにあてはまるものとして最も適切なものを、次のア〜カからそれぞれ一つ選び、記号を書きなさい。

「居る」は ( A )、 「かたつむりは ( B )、 「しもやけ」は ( C ) ということがわかります。

正解は、Aはカ  Bはア  Cはエ です。


Aは、オ と カ のどちらかになりますが、オの文の中で、「日本の北側に「おる」などが多く分布して・・」とありますが、
北側に「おる」は一つもないので、
Aは、カ が正解になります

Bは、ア と イ のどちらかになります。イの文は、「宮崎周辺の地域には なめくじ まめくじ などと・・」の部分が
まちがっています。宮崎に多いのは、つぶらめ です。よって、
Bの答えは、ア です

Cは、ウ か エ の選択になります。[資料4]から、しもやけは山地・平地に関係なく太平洋側に多く分布しているので、
エ が正しい答えになります



問題6

会話文中の( う )にあてはまる語句として最も適切なものを、次のア〜ウから一つ選び、記号を書きなさい。

では、[資料5]は、どのパターンにあてはまるでしょうか。 ( う )ですね。


正解は、イです。



消去法でいくと、[資料5]は、「東西分布」にも「日本海太平洋型分布」にもなっていません。「周圏分布」は文化の中心地に
新しい表現が生まれ、それがだんだん周囲にひろがったものですから、東京を中心とした関東、大阪を中心とした一部の
近畿にその様子見ることができますので、
イの「周圏分布」が正解になります。



問題7

言葉について興味をもったみなみさんは、[資料6]を見つけました。[資料6]を読んで、三百字以上三百五十字以内で[資料6]
が伝えていることを複数の段落をつくってまとめなさい。ただし題名は書かずに一行目、一マス下げたところから、原稿用紙の
適切な使い方にしたがって書くこと。



解答例


 
日本語の横書きが目立つようになった理由は、日本語の活字がすべて全角の大きさで、一般には筆記でも印刷でも縦と横の
転換がかんたんだからである。
 読む観点においては、古来より縦読みをしている日本語の文字は縦よりも横の線が主力になっており、文字は読むときの視線
の流れに対して直角に交わる線を軸に発達すると考えられている。よって縦読みをしてきた文字を横読みに変えることは大きな
負担になる。
 また、読書する人は、日本の文字を横に並べて横に読むということが、ことば固有の性質を崩すほどの力を文字に対して加え
ているという事実に着目する必要がある。従って縦から横への移行は合理化の一環とはならず、新・かな遣い、当用、常用漢字
以上に根本的な国語の改編を意味することになる。

(324字)



問題8


次の[資料7]はりかさんが見つけた本の一部です。[資料7]と[資料6]を読み比べて、二つの資料に共通する考え方を読み取っ
て四十字以上五十字以内で書きなさい。ただし題名は書かずに一行目、一番上から書くこと。


解答例


日本古来のものを合理化・均質化しようとする試みは、それら固有の性質・智恵を失うという負の結果を伴う。

(50字)



          
適性検査 U


 


問題1


[資料1]の( あ )、( い )に当てはまる最も適切な語句を、次の1〜6から一つずつ選び、番号を書きなさい。

 結果1では、赤色のインクAはにじんで広がったことから、インクAは( あ )インクであると考えました。また、赤色のインク
Bはにじまず広がらなかったことから、インクBは( い )インクであると考えました。


正解は、( あ )が 3  ( い )が 6 です。

それぞれのインクの上にスポイトで水を6滴落とした結果、インクAはにじみ広がり、インクBはにじまず広がらなかったので、
イン
クAは水に溶けやすく、インクBは水に溶けにくい
ということがわかります。



問題2

はなこさんは[資料1] [資料2] をみて、実験2で展開液として用いた液体ア、イについてまとめました。次の□中の(う)(え)
(お)に当てはまる適切な語句として、アまたはイを書きなさい。

  液体( う )は水であり、液体( え )は液体( お )に比べてろ紙にしみ込みにくいと考えました。 

正解は、( う )が、イ    ( え )が、ア    ( お )が、イ です。


実験1で、Bのインクは水では広がらなかったので、実験2の結果2から展開液イは水になります。
次に展開液が上がった位置(太線の場所)を比較すると、
展開液アは展開液イ(水)に比べて点線から太線までの距離が短く
これは、ろ紙にしみ込みにくいということを意味しています。よって展開液アは残ったエタノールだとわかります。



問題3

はなこさんは[資料3]をみて、インクDにはどのような性質があると考えられるかまとめました。次の□中の文章で、適当ではない
語句を5文字で抜き出しなさい。


水には溶けにくい性質であり、エタノールには溶けやすい性質があると考えました。 

正解は、「溶けやすい」 です。


[資料]2の文の中で、「
色素が移動する速さは、その色素の展開液への溶けやすさによって変化する。」とあります。[資料]3の
結果3から判断すると、インクDはろ紙(展開液ア:エタノール)に対して極少量の上昇があるだけで、これでは「溶けやすい」
とは言えません。よって、適当ではない語句は「溶けやすい」とわかります。


補足説明 : インクDは、ホワイトボード用マーカーで、問題にはマーカーのラベルには「アルコール系インキ」と記されていま
す。通常の油性マーキングペンは、着色剤は「染料」ですが、ホワイトボードマーカーは着色剤として「顔料」(がんりょう)
が使われていることが特徴です。顔料は溶剤(アルコール:エタノール)に溶けません。ちなみに「顔料」は古代人が,洞窟の
壁画に使ったのが始まりです。土や木、貝殻などを燃やし、その灰を水や動物の油と混ぜて作りました。彼らはそれを絵だけ
でなく、顔にも塗り占いや呪術(じゅじゅつ:神の力によって災いからのがれるように祈ること)にも利用したので、顔に塗る
絵具=顔料と呼ばれるようになったと言われています。



問題4

[資料4]をみて、試料黄緑色、茶色のインクのみに共通して含まれる色素として適切なものを、次の1〜7から一つ選び、番号を
書きなさい。
また、試料黄緑色、紫色、茶色のインクに含まれる色素のうち、エタノールに最も溶けやすい色素として適切なものを、次の1〜
7から一つ選び、番号を書きなさい。

正解は、2と3です。



まず、
黄緑色と茶色のインクのみに共通して含まれているのは、結果4から△印の黄色の色素なので、初めの答えは2となります
。次にエタノールに最も溶けやすい色素は、
一次元展開(展開液はエタノール)で最も長い距離を移動している◇印のピンクなの
で、答えは3になります。ちなみに二次元展開(展開液は水)で最も移動しているのは、〇印の青とわかります。



問題5

結果4をみて、試料紫色のインクに含まれる色素のうち、青色とピンク色の水に対する展開のしやすさを割合で表したい。
 エタノールで展開したところを始点とし、そこからそれぞれの色素が水で展開した先端までの距離を測ると、青色は6.7pで
、ピンク色は6.2pであった。ピンク色の展開のしやすさは、青色の何%か書きなさい。答えは小数第3位を四捨五入して
、小数第二位まで答えなさい。


正解は、92.54%です。


始点から先端までのピンク色の長さを青色の長さで割り、百分率で表します。

 
6.2÷6.7=0.92537  百分率では、92.537%となります。
 小数第3位を四捨五入して、92.54%です。




 


問題1


たろうさんは、[ 図1] のように、すべての面が同じ大きさの正三角形でできている立体にはどのようなものがあるのか考える
ために、いくつかつくってみました。その結果、5種類の立体をつくることができました。

[ 図2] ( あ )〜( お )はたろうさんがつくった立体の見取図です。
[ 図2] ( あ )を見ると、この立体は4つの面でできていることが分かります。
[ 図2] ( う )( え )( お )はそれぞれいくつの面でできているか答えなさい。


正解は、( う )は、10   ( え )は、14   ( お )は、20です。



( う )は、2つの
正五角錐(かくすい)の底面どうしを貼り合わせた立体(双五角錐)です。よって正五角錐の側面の数は5つ
なので、
5×2=10  10個になります。

( え )は、
正三角柱の3つの側面に正四角錐を3つ貼りつけた立体です。1つの正四角錐の側面は4つなので4×3=12、
それに三角柱の底面2つを足します。 
12+2=14  14個になります。

( お )は、正三角形20個で構成されているおなじみの
正二十面体です。 面の数は20個になります。


補足説明 : 正三角形は、非常に安定した形です。それは形を保つのに余分なエネルギーを使わずに済むからです。自然界
には、正三角形を基本としたものが多く見受けられます。私たちの体を構成しているさまざまな原子も中心を結ぶと正三角形の
形に並んでいますし、テトラポット・20本入りのたばこの並び方なども中心が正三角形になるよう組まれています。並ぶ時の
面積が最小になるよう考えられているのです。



問題2

たろうさんは[ 図3] のように、[ 図2] ( あ )の立体(正四角錐)が安定するよう、平らな台に置きました。台と平行な面で
この立体を切ると、切り口は[ 図4] で色をつけた部分のように、正三角になりました。
同じように[ 図2] ( い )の立体が安定するよう、平らな台に置き、台と平行な面で切るとき、切り口になることがある図形は
どれですか。最も適切なものをあとの1〜6から一つ選び、番号を書きなさい。 


正解は、5の正六角形です。

( あ )の立体は
正四面体で、立体が安定するよう、平行な台に置き、台と平行な面で立体を切ると、図 [ 3 ] ・
 図 [ 4 ]のように正三角形になります。

( い )の立体は
正八面体です。問題2のポイントは、”( い )の立体が安定するよう、平らな台に置き、台と平行な
面で切る”
というところです。


         



「立体が安定するように置く」というのが条件なので、正八面体は、とがった頂点を下にすることはできません。よって一つの
正三角形を底面にします。これを上から見ると、切り口は正六角形になり、一番上の面は、底面と同じ正三角形ですが、
形の向きは
底面の三角形と上下が反対になります。それが下の図です。



   

切り口になる図形(上図の
赤い線)は、6つの面を通過するので正六角形になります。この問題を短時間に判断するのは
少し難しいかもしれませんが、
空間イメージ能力右脳のはたらきを鍛えておくと簡単に解けると思います。



問題3


[ たろうさんが考えたこと ] の中の( A )〜( C )にあてはまる最も適切な言葉をあとの1〜12から一つずつ選び、
番号を書きなさい。

すべての面が同じ大きさの正方形でできている立体で最も面の数が少ないものは( A )で、正方形の面6つででき
ています。1つの面が1辺だけでつながるように3辺を切り開き、開いたところを同じ大きさの正方形でうめるためには、
正方形の面が少なくとも
( B )必要です。

できあがった立体を見てみると、面と面がつながった部分が平らになったところがありました。できあがった立体の面
のうち、4つの面は
( C )になっていることが分かりました。これではすべての面が同じ大きさの正方形でできている
立体は[図7]のようなへこみがあるものを除けば1種類であると考えられます。


正解は、Aは、2の
立方体    Bは、11の4つ    Cは、6の長方形です。



       

左の
立方体の右側の面を切り開きました。すると開いたところをうめるには4つの正方形が必要であることがわかります。
また、うめたあとは左右の2面が正方形、
他の4面が長方形になっています。


 錯視で、左の図が 天井と、手前と左の壁を除いた部屋のように見える場合があります。その時は「ベージュ色の正方形
が天井になっている立方体の建物を斜め上から見ている」と念じながら見てください。




 



たろうさんは、飛行機に興味をもち、そのしくみと開発の歴史について調べ、[資料1] 〜[資料5]、[表1]、[表2] にまとめ
ました。あとの問題に答えなさい。


問題1

[資料1] の( あ )の最もよくあてはまることばについて、次の語群からことばを選んで意味の通る順番に並べ、それら
の番号を順番通りに書きなさい


  翼が空気から受ける力は、空気の流れを考えることで説明できる。飛行機の翼の上面では空気の流れが速く、翼の
下面では空気の流れが遅い。空気の流れが速いと翼の面を押す力は( あ )が生じる。この力を揚力という。


正解は、3 4 6 9 です。


空気の流れが速いと面を押す力は、
弱くなるため(3)上面と下面を押す力(4)の差によって(6)翼に上向きの力(9
が生じる。


※ 飛行機の翼の断面は、上がゆるやかな丸い形をしています。翼に風があたると、翼の上面に沿って流れる空気の流れの
速さは、下面を流れる空気の速さに比べて速くなります。
「流れの速いところほど流れの中の圧力は小さく、流れの遅いところ
ほど圧力が大きくなる」
これを、”ベルヌーイの定理”といいます。電車が駅のホームを通過する時、線路近くにいると電車に
吸い寄せられるのも同じ原理です。飛行機でいうと、翼の上面では圧力が小さく、下面では大きくなり、この
圧力差によって、
翼は重力に打ち克って圧力の小さい上の方に引き寄せられるのです。これが飛行機を空に浮かべる力(揚力)となるのです。



問題2

 
ライト兄弟は風洞実験を繰り返した結果、総翼面積が大きいだけでなく、どのような翼の飛行機がよいとわかったのか。
最も適切なものを、次の1〜8から一つ選び、番号を書きなさい。


正解は、5です。

1900年、1901年、1902年のキャンバー比とアスペクト比を比べてみます。1900年と1901年は[表1] に書いて
あります。12分の1は、小数で、0.08とします。1902年は、[資料2]の中に書いてある数式に値を代入して計算する
必要があります。
すると、1902年のキャンバー比は、0.06÷1.52=
0.04 アスペクト比は、9.75÷1.52=6.41となります。
表にまとめると↓のようになります。

  1900年   1901年  1902年
キャンバー比   0.08  0.08  004
アスペクト比 3.5   3.3  6.41

よって最終的に、キャンバー比は小さく、アスペクト比は大きくなっているので、5が正しいとわかります。



問題3

[資料4] の旅客機がスタートしてから一定の割合で加速して離陸したとするとき離陸時の速さは毎秒何mか答えなさい。



正解は、毎秒86m です。


[資料4] で、滑走を始めて離陸するのに50秒間かかり、2150m滑走したと記されています。
あとは、[ 図1] の2の面積図を見ると、解けます。

問題の説明で、「グラフの
斜線部分の面積(直角三角形)が物体の移動した距離を表している」とありますので、この部分が
2150になります。
底辺は時間を表しているので、ここが50になります。高さが離陸した時の速さになります。それを答える
問題なのでここを□とします。

三角形の面積の公式は、底辺×高さ÷2なので、それぞれに分かっている値を代入します。

    
 50×□÷2=2150  よって□は、86で、答えは毎秒86mとなります。



問題4

ある飛行機が上空を一定の速度で飛行するとき、その速度が音の速さの約85%である場合は1時間あたりの燃料使用量
から考えてどのエンジンを使用するのがよいか。最もよくあてはまるエンジンの種類を[表2] の1〜6から一つ選び、また、
そのエンジンがよい理由について次の7〜10から一つ選びそれぞれ答えなさい。



正解は、エンジンの種類は、5   よい理由は、9 です。


[資料5] から、横軸の
音速の0.85の速さの時の1時間当たりの燃料使用量(縦軸)をグラフで比較すると、高バイパス
ターボファンエンジン
の数値が最も低いので、まずエンジンの種類は、5を使用するのがよいとわかります。

次に、そのエンジンがよい理由です。燃料の使用量が少なくて済むことの利点は、
費用を抑えることができることと、二酸化
炭素の排出量を減らせる
ことです。よってそのことが記されている9が、答えになります。

[資料6] で、
燃料別の二酸化炭素排出量で、ガソリンの方がジェット燃料よりも1リットルあたり、0.14kg少ないことが
分かりますが、ガソリンを使うのは、[表2]の選択肢1の4サイクルエンジンです。しかし、[資料5]に4サイクルエンジンの
燃料使用量が載っていないので、エンジン1とエンジン5を比較することができません。よって[資料6] は使えません。

     
問題を解く際に、どの資料が必要でどれが不必要なのかをすばやく判断できるといいですね。



適性検査で求められているのは、「論理的思考力」 「分析力」 「判断力」 「読解力」 「表現力」 の5つの力です。
しかし、知識も必要です。2020年度からの教育改革では、今まで以上に知識偏重から思考力重視へと指導要綱

が変わりますが、知識は必要ないという事ではありません。逆に思考したり、判断したりするためには多くの知識が
必要となります。今回の
適性検査Tでも、地理や歴史の知識がないと解けない問題がありました。全ての科目に
おいて、できるだけ多くの知識を蓄えておきましょう。

内容要約では確かな
読解力が必要です。読解力とは、筆者が文章を通じて何が言いたいのかを正確に把握する
力のことです。その読解力を養うための最良の方法は、
書籍に限らず、新聞・雑誌などに載っている論理的に書
かれた文章
できるだけ多く読み、慣れておくことです。そしてその内容を字数制限して要約してみましょう。

適性検査Uでは、実験の目的や方法、その結果をもとに考察していく問題が出題されます。これも質の高い問題
を数多く経験することによって徐々に実戦力が備わっていきます。
グラフ・資料の読み取り問題では、短時間で、
どの部分を活用すればよいのかを判断しなくてはいけません。問題演習による対策を講じることによってコツを
つかむことが可能になってきます。






 平成30年度 

横浜サイエンスフロンティア中学校 適性検査T・Uの問題・解答と解説

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適性検査Tの問題・解答
適性検査Uの問題・解答

 詳しい解説

            適性検査 T
 


 
題1

(1) 正解は2

(あ)の後に「次に、私たちの学校の近くにある京浜工業地帯に注目して」と書いてあるのに、選択肢1は、京浜工業
地帯のことを述べているので、文章として適切ではありません。

どの工業地帯・工業地域をみても、製造品出荷額は、必ずどこかで減少しているので、
選択肢2の「増加し続けてい
る工業地帯・工業地域は、ひとつもない
」というのは、正しいです。

2013年と2014年を比較してみると、すべての工業地帯・工業地域で製造品出荷額は増えているので、
選択肢3
の「
その合計額は減少し続けている」というのが間違いになります。

1990年と2014年を比較すると、製造品出荷額が増えているのは、中京・北九州工業地帯、瀬戸内・京葉工業地
域の四つなので、
選択肢4の「三つだけで」というのが間違っています。


(2)

解答例


京浜工業地帯と中京工業地帯のそれぞれの製造品出荷額にそれぞれの工業地帯における機械の割合をか
けて、機械の製造品出荷額を出します。次に中京工業地帯の機械の製造品出荷額を京浜工業地帯の機械
の製造品出荷額で割りました。


                            説明


資料1
には、製造品出荷額が書かれていて、資料2には、それぞれの内訳が割合で書かれています。よって、各製
造品出荷額に割合をかければ
、その項目の製造品出荷額を求めることができます。2014年の京浜工業地帯の
機械の製造品出荷額は、262000億×0.465=
12兆1830億円、同様に、中京工業地帯の製造品
出荷額は、546000億×0.667=
36兆4182億円になります。よって約36兆÷約12兆=3という
ことで、
京浜工業地帯の中京工業地帯に対する割合は、約3分の1という答えを導き出すことができます。


(3) 正解は、5

京浜工業地帯の軽工業の製造品出荷額を求めると、262000億×0.224=
6兆3928億円になります。
これと各工業地帯・地域2014年の製造品出荷額の合計と軽工業の占める割合を見ると、
北九州・東海・
京葉・北陸
は合計金額がかなり低く、軽工業の割合が京浜より、高くても15%未満なので、軽工業の
出荷額が京浜よりも低くなることは明らかです。

残りの4つを計算すると
、中京は、546000億×0.152=8兆2992億円阪神は、317000億×0.
253=
8兆201億円瀬戸内は、310000億円×0.230=7兆1300億円関東内陸は、293000
×0.331=
9兆6983億円で、京浜6兆3928億円なので、全体で5番目になります。

 2

 問題1

(1)  正解は、約2.1寸

直径が表目で3寸の円の中に出来るだけ大きい正方形を描くと、その
対角線は円の直径と同じ長さになります。よっ
て対角線は表目の3寸です。次に図2から、
表目の3寸は裏目の約2.1寸にあたります。そして図3の表目と
裏目の関係から、正方形の一辺の長さは、
約2.1寸とわかります。

(2)  正解は1番

図3から、表目の数値は正方形の一辺の長さで、
表目と同じ裏目の数値が対角線の長さになります。しかし、裏目の
1寸・2寸は、
実際の1寸・2寸の長さではないので、裏目に当たるところの数値を指で押さえて、ひっくり返して、
裏目の数値に対応している表目の数値を調べればよいことになります。


 問題2

(1)

 
解答を書く前に・・

 資料1のキーセンテンスをいくつか挙げます。

@ 木の1本1本の異なる性質を「癖」と呼んでいます。

A その木の性質を見抜いて使えば、建物は丈夫で長持ちし、材となった木の寿命を使いきることができるというの
です。

B 右ねじれと左ねじれを上手に組み合わせれば、木はたがいの癖を補い合いながら、なおしっかりと建物を維持し
ていくことでしょう。

C 日本の伝統的木造建築の特徴の一つは、解体して修理することができるということです。

D (解体して)柱としてそのまま使うことができなても、捨ててしまうのではなく、(使える部分を切り取って)
他の部署に再利用します。

E やたらに釘や金具を使わず、木と木を組み、時間がたてば、だんだん締まっていくように考えて作られています。

F 垂木を長くつくっておいて、傷んできたら押し出すという発想の中には、木は雨ざらしにすれば傷むものだという
観察があり、それならどうするかという工夫があるのです。

 以上の文章の内容をうまくまとめて、繋げていきます。

解答例


書き出しの文章

 私は「日本の伝統的な建築物」をテーマとして調べ学習を行っていくなかで、法隆寺などの日本の伝統的な木造
建築物に見られる
建て方の工夫について書かれた文章に出会いました。その工夫を紹介します。 

 木の一本一本の異なる性質は「癖」と呼ばれ、その癖を見抜いて上手に組み合わせて使うことを、「木の癖組み」と
言います。例えば、法隆寺の柱は、右ねじれと左ねじれの癖のある木を交差するように組み合わせ、建物を千三百年
も維持しています。また、日本の伝統的建築物は、解体して修理することができるという特徴を持っています。傷んだ
建物でも使える部分は再利用し、解体時のことを考えて、釘や金具は使わず木の組み合わせを利用したり、屋根の
軒先を支える垂れ木は寸法を長くとり、傷んだら押し出して使ったりしています。
  (245文字)


(2)



 
解答を書く前に・・

資料1の文章でのテーマは、「木の命を最後まで使う」ということで、これは、日本古来の「自然にも命が宿っている」
という認識が礎になっています。人間も自然も同じ仲間であるという考えです。ゆえに、経済効率・収益率を最優先と
した近代の生産方法に警鐘を鳴らし、私たちに「自然を大切に、自然と共に生きる」ということを考えさせてくれます。

よって、モノを無駄にしないという意味では、リサイクルやリユース、また、経済の発展に伴って起きた環境問題
(地球温暖化や、大気汚染など)にテーマをしぼり、自然物を大切にする必要性を自分の体験や学んだことと結びつけ
て具体的に書くとよいでしょう。

解答例

 
木材という自然の資源の特質を見抜き、それを大切にし、極力無駄を省いていくという考え方は正に先人の知恵で
あり、現代の私たちの生活にも生かせるのではないかと思いました。
 例えば、私たちが普段身につけている植物由来の綿や麻でできた衣類は、ナイロン・ポリエステル繊維など石油から
作る衣類よりも長く使え、また着る耐用年数が過ぎれば、雑巾や敷物など、他の目的にも転用することができます。
 今は、衣料品に限らず、常に新しい製品が生まれつつありますが、私たちは新しいものばかりを追うのではなく、
日本人が昔からの知恵に基づいて作ってきたモノを大切に使っていくことも必要ではないかと思います。(281文字)









                         適性検査 U


 


 
問題1  

正解は、1.55g  0.31%

経口補水液100mlに含まれる塩化ナトリウムは、310g=0.31gです。経口補水液500mlに含まれる
量はその5倍となるので、
0.31×5で、1.55gとなります。

500mlでも100mlでも塩化ナトリウムの含まれる割合は同じなので、
0.31÷101.1×100=
0.306
よって、0.31%になります。


 
問題2 

(1) 正解は942g


面積が10cm
のフタの面を押す力は、1cmあたり750÷10=75gです。直径が4cmのU字管のフタの
面積は、2×2×3.14=12.56cm
になるので、必要なおもりの重さは、75×12.56=942g
になります。


(2) 正解は2

半透膜の穴は、水のように小さな粒は通り抜けることができますが、食塩の粒は大きいので半透膜の穴を通り
抜けることができません。そのため、
半透膜を通して水が食塩水側に移動して浸透圧が生じます。


3) 正解は、体の細胞の中の液体と同じである

資料3から、経口補水液の中では、赤色細胞がほとんど変化しなかっことがわかります。これは、浸透圧がヒト
の血液と同じであるということを意味しています。


 問題3 

 正解は2


資料2・3から、体内の水分が少ない時、水だけを飲むと、体の細胞内の液体の濃度が薄くなって圧力が下がり、
細胞が破れてしまう危険性があります。また、濃い液体を飲むと水分が吸収されにくくなり、細胞が縮んでしまい
ます。


 問題4


1) 正解は4

実験の結果は、何回も同じ実験を繰り返し、その測定値の平均をとるようにします。資料4の結果のうち、bWは、
実験中に問題があり、数値も他とかけ離れているので除外します。それを除いた残りの結果で計算します。

(2) 正解は、34.8g

bWを除いたbP〜bP0までの9つの塩分の重さを合計すると、
15.66gになります。それを9で割ると、
1.74gになります。よって海水
50mlに含まれる塩分は1.74gとわかります。海水1リットル
(1000ml)はその20倍なので、1リットルに含まれる塩分は
1.74×20=34.8gとなります。



 


 
問題1

 
正解は、カ

図1のサッカーボールの模型を、
正二十面体(正三角形20個でできている正多面体)の頂点を切った形と考えます
す。正二十面体は
頂点の数は12個あるので、それぞれ12個の頂点には12個の正五角形ができます。

                    

上の図で、左上の
青い三角形と右下の赤い三角形が向き合う面となります。そして、この二つの三角形の間には、
側面(中央に並んでいる)三角形が
6個あることがわかります。

次に、正二十面体の
展開図を描くと、問題の図2で二重丸の部分が青〇の三角形で、青と向き合うのが赤〇
三角形
になります。 よって、問題の二重丸が青で、赤丸が「カ」の位置になるので、答えは「カ」です。

                  


 
問題2

 
(1) 正解は30通り

立方体の上を青
と決めてそれ以外の5面の塗り方を考えます。真上を青真下を黄色として右側を黒左側を
とすると、正面と背面の組み合わせは、赤・茶茶・赤2通りになります。この2つは回転しても同じになり
ません。しかし、
右側を緑左側を黒として回転させた場合は、上の2通りのどちらかと同じになります。
よって、この場合は
2通りとなります。


                   
             


同様に右
側を黒左側を赤右側を黒左側を茶とした場合も2通りずつあるので、合計で2×3で、6通り
なります。

                   


最後に、真下にくる面は、黄色も含めて
5通りあるので、6×5で30通りになります。


(2)  正解例 (複数できます)

五角形
番号4)と決まっていますので、他の六角形番号1)、番号2)、番号3)で
塗り分けます。塗り分けの条件が、
辺で接する面同士を異なる色で塗らなければならないということなので、
接する面が同じ数字にならないようにします。解答例は色で描きました。


     
例1                          例2

     
   
    
例3

  



 


 
問題1 

 
正解は3


ハンドルC
の操作を番号順に書いていきます。

@ 480−256

Bの窓に480を表示させ、ハンドルCを(+)の方向に
1回転させ、Dの窓に表示させます。
・・・資料1(3)の操作
Bの窓に256を表示させ、ハンドルCを(−)の方向に
1回転させる。この結果224がDの窓に表示
させます。・・・資料1(4)の操作

A @の答え224をBの窓に表示させてから、Dの窓に表示されている数を0にします。

B 224×4

AでBの窓に224が表示されているので、ハンドルCを(+)の方向に
4回転します。するとEの窓に
4が表示され、この結果894がDの窓に表示されます。・・・資料1(5)の操作

C 896÷128

Bの答えがDの窓に表示されているので、資料1(6)の操作は必要ありません。
ハンドルCを(−)の方向に回転させていくと、Eの窓に回転した数が表示されていき、(−)の方向に
回転を繰り返すと896÷128+1=8で、
8回にベルがなります。これはひきすぎたことを表すベル
です。そこで、ハンドルCを
1回(+)の方向に戻すと再びベルが鳴り、Dの表示は割り切れて0となり、
Eの窓には、7が表示されています。・・・資料1(8)の操作

ここで、ハンドルCを
(−)の方向に回転させるのを赤(+)の方向に回転させるのを、水色で表すと、
(−)は、1+8=9回(+)は、1+4+1=6回となるので、その差は3回になります。



 問題2

 
(1)  正解は1

資料1を簡単な表で表すと次にようになります。

 盾と横のそれぞれの数   0  1  2 3   4  5 ・・・   20  22
 タイルの枚数(平方数)   0  1  4  9  16  25  ・・・  400  484
 増えたタイルの枚数    1  3  5  7  9  ・・・  39  43

選択肢1の通りに求めてみます。まず、
92416を90000と2416に分けます。すると、90000
=300×300なので、
90000は300番目の平方数であることがわかります。また、300番目
の奇数は、300×2−1=599
で、次の差は601、603と続きます。そして、92416は、
90000よりも2416大きいので、2416−601=1815、1815−603=1212、
1212−605=607、607−607=0となり、
92416は、304番目の平方数となり
1の選択肢が、適切であり、ハンドルを回す回数が少なくてすむことがわかります。



 
(2)  正解は、11回転が 92295  30回転が 91516

引き算を1回するごとに、Cのハンドルを(−)の方向に1回転するので、その回転数は、
92416−(1+3+5+・・・□)の式で、(  )内の数字の個数と等しくなります。
回転数が11回の時は、(  )内は
11×11=121なので、92416ー121=92295
回転数が30回の時は、(  )内は
30×30=900なので、92416ー900=91516
なります。



 問題3

 
(1) 正解は、 Cが0 Dは1

NOTに0を入れると、1が出て、1を入れると0が出ます。また、ORのAに1、Bに1を入れると、
1が出ます。よって、
Cからは0Dからは1が出ます。

 
図1の略図

  
1        0 ・・・  C
        0
     1 ・・・・・・・・・・・  D


 (2) 正解は、 Hが1 Iは0

 
図2の略図
  同様に考えると、Hからは1Iからは0が出ます。


 
1      1
     1
 0
          1     1  H ・・・・・・・・・1
             1       0
                        I ・・・0
          0          0




 問題4

 
正解の選択肢は、2 4 5

(1)は、
資料4より、「ディープラーニング」の説明が間違っています。

(2)は、
資料5の内容と一致します。

(3)は、
資料6の中で、自動車運転技術レベル3における運転の責任主体は「システム」なので、
正しくありません。

(4)は、
資料6の中のレベル4の内容を述べています。

(5)は、
資料7の図式から読み取ることができます。

 よって、資料からわかる選択肢は、
2番・4番・5番となります。







 
平成29年度
 
横浜サイエンスフロンティア中学校 適性検査T・Uの問題・解答と解説


問題と解答はこちらから  リンク先 カナロコ(神奈川新聞)

 適性検査Tの問題・解答
 適性検査Uの問題・解答

 詳しい解説

   適性検査 T

問題1

(1) [表1]より、夏至の昼間の時間は、午前4時00分から午後7時30分までなので、分に換算すると930分
冬至の昼間の時間は、午前6時15分から午後5時00分なので、分に換算すると
645分になります。

図1より、昼の一刻の長さは、明六ツと暮六ツを6等分したものと分かるので、それぞれの時間を6で割ります。
夏至 930÷6=
155分   冬至 645÷6=107.5分

よって、夏至と冬至の一刻の長さの差は、155分−107.5分=
47.5分となります。
小数第1位を四捨五入すると
答えは、48分となります。


(2) [資料2]より、玉川上水の水路の長さは約43km、また、玉川上水の標高を比較すると、始点の羽村は
標高
約122m、終点の四谷大木戸は標高約30m、その高低差は、122m−30mで約92mとなります。
ここで、水路と標高差を比で表すと、約 
470:1となります。平均すると、100mごとに約21cmずつ水路を
深くしながら掘り進めるという非常に難しい工事だったのです。

直角三角形に例えると、底辺が
47cm(470mm)、高さが1mmになり、ほとんど直線に近い三角形になって
しまいます。傾斜の割合が非常に小さくなっていることが分かります。

よって、
答えは、長い行程を、極わずかな高低差で水を流さなくてはならなかった」 (という点)になります。


(3) 選択肢1は、[資料4]より、冷房の消費量について、1973年は30266×0,013=393.458MJ
2014年は34330×0.02=686.600MJとなり、増えているので、文章中の
「冷房の消費量が減った」が
間違っています。


選択肢2は、資料3と資料5から読み取れますので
正しいです。

選択肢3は、資料5のエネルギー消費量の変化について、電気冷蔵庫は半分以下になっていますが、エアコン
の減少はごくわずかなので、省エネルギー技術は電気冷蔵庫の方が優れています。よって
「省エネルギー技術
はエアコンほど進歩していない」が間違っています。


選択肢4は、[資料4]より、動力・照明他の世帯当たりのエネルギー消費量について、1965年:17545×0.1
9=3333.55MJ、1973年:30266×0.23=6961.18MJとなり、約2倍に増加しています。
また、[資料3]からは、電気冷蔵庫・カラーテレビ・電気洗濯機の普及の割合が増加し続けていることがわかり、
正しい文章となっています。

選択肢5は、[資料5]の中で、エアコンのエネルギー消費量を比較すると2006年から2014年までの間に減った
量は非常に少ないので、文章中の
「三つの製品ともエネルギー消費量は半分以下に減っている」というのが間違
っています。


                    
よって、正解は、2と4になります。


(4)
 [資料6]の次の文章がヒントになります。「進んでとどまることを知らない科学は、かつて我々にとどまること
を許してくれたことがない。」 「どこまでつれて行かれるかわからない。」 「実におそろしい。」 これらの内容から
自分たちの意志とは関係なく科学が発展していく焦燥感、そして恐怖心が読み取れます。選択肢の中の
「科学の
発展に常にうながさ
ながら生活をしている」
という部分がこれに相応するので、1が正解です。


問題2


作文例


(1)


 記憶というのは能動的に作った手がかりが多いほど、自分の意志で引き出しやすくなります。しかしインターネッ
トでは、情報が容易に取得でき、またその情報を忘れてもあとで簡単に調べられるという意識があるので、努力し
て記憶を自分のものにする必要を感じません。さらに現代では、「知識は覚えるものだ」という意識から、「その場で
消費するものだ」という考えが強くなっています。しかし、脳の機能は基礎の部分がしっかりして初めてより高度な
活動ができます。インターネットに依存し過ぎず、脳機能を意識して使うよう自己管理していくことが必要です。


(2)

照明 
※資料[4]にエネルギー消費量の移り変わりの一つとして「照明」があります。

 現代文明社会においては照明なしの暮らしは成り立ちません。科学の進歩を支えている最も需要な機器の一つ
と言えます。
 しかし、照明で使用する電気は主に火力発電により生み出されています。そしてその材料は石油や石炭などの
化石燃料です。問題点は、それらを燃焼することによって大量の二酸化炭素が発生し、地球温暖化の原因となって
いることです。
 私の家では、居間や自分が夜勉強する部屋を
LED照明にしています。これまでの電球と比較して消費電力が非
常に少なく
「省エネ」になり電気の使用量を大幅に削減できるからです。LEDは「地球に優しい技術」だと思います。




    適性検査 U

 1

問題1

(1) [資料]1より,アサガオの日の入りから開花までの時間を比較すると、7月が9時間21分、8月が8時
間48分9月が8時間29分、10月が8時間10分で、
選択肢3の「日の入り後に光を浴びていない時間が
一定以上ある」が
正解となります。他の選択肢は「ほぼ一定」「ほぼ同じ」が当てはまりません。

(2) (1)のことを調べるには、翌日咲くつぼみののついたアサガオを、昼間から暗い場所に置き、一定の
時間で、花が咲くか否かを調べる実験を行います。

よって、
答えは「暗い所に置いてから一定の時間で (花が咲くかどうかを調べる実験)



問題2

選択肢1〜3は、資料には書いていませんので除外になります。[資料2]から、アサガオは、明け方の気温が
低いほど早く咲き、高いほど遅く咲いている
ので、選択肢4〜6の中では、6が正解となります。



問題3

[資料2]のグラフの中にある、8月13日・15日・18日の3つのドットと8日・9日・14日・16日・17
日の5つのドットの間に
右上がりの斜めの直線を引いてみると、明け方の気温と開花時刻はほぼ
比例していることが分かります。
よって、その斜めの線に向かって、縦軸の気温21℃、26℃から、横軸に平行に線分を伸ばし、斜めの線に
ぶつかった所より、横軸に向かって垂線を下ろすと、それぞれの開花時刻は午前4時30分頃、5時30分頃
と分かります。
答えは、1となります。



問題4


[資料1]より、アサガオは日の入り後、8〜9時間後に開花していることが分かります。よって当日の午前5
時頃に暗室に入れると、午後1時〜2時頃に開花すると予想されるので、昼間につぼみが咲き始めます。
よって
答えは4になります。



問題5

 問題を解く前に : うすい塩酸は酸性、うすいアンモニア水はアルカリ性です。


(1) リトマス試験紙による判定は、青色リトマス紙赤色になると酸性、赤色リトマス紙青色になると
アルカリ性、どちらの試験紙も色が変化しない場合は中性になります。実験4の結果からうすいアンモニア水
を加える前のソライロアサガオの花の色水
100mlは、青色リトマス紙赤色に変化しているので酸性とわ
かります。

またうすいアンモニア水を
1ml加えた時には、赤・青両方のリトマス紙が変化していないので、その溶液は中
性とわかります。
中和比は100(酸):1(アルカリ)です。

実験3では、ソライロアサガオの色水の量は、
4mlとなっていますので、これに、うすいアンモニア水を1ml
加えた
青色の溶液(試験管C)は、4(酸):1(アルカリ)となり、中和比の100:1と比較するとはるかに
アルカリ度が強いので、
アルカリ性になります。


    

 
 以上のことから、 答えは、(え)エ  (お)オ  (か)ウ  (き)キ  となります。



(2)実験1よりうすいアンモニア水2mlとうすい塩酸4mlとで中和していることがわかるので、中和比は、
1:2
です。実験2では、試験管Bにはソライロアサガオの色水4mlにうすい塩酸が3ml加えてあります。
この塩酸
3mlを中和させるには、中和比が1(アルカリ):2(酸)なので、うすいアンモニア水を1.5ml
加えます。


    

  

    

そして実験3の試験官Cには、うすいアンモニア水が
1ml入っていますので、試験管Bにうすいアンモ
ニア水を1.5ml加えて中和させた後、さらにうすいアンモニア水を
1ml加えると、試験管Cと同じ青色
になります。 
 

答えは、1.5ml+1.0ml =2.5ml です。






問題6

(1) 問題の@〜Cの他に下の図1の4種類があるので、合計8種類となります。よって答えは8種類


 




(2) 

(ア) 図2で上の段と下の段が重なる面が、直線DFと交わる点をとし、直線EFと交わる点をとします。

これを平面で表すと、上の段は、直線DEから直線PQまで切ることになります。(右上図)
下の段は、直線PQから頂点Fまで切ることになります。(右下図)
よって、切れる立方体
(黄色の部分)は、上の段で9個下の段で3個になりますから、合計で12個です。

 答えは12個

 

(イ) 図3で、上の図の黄色の部分の内、黒の立方体は、上の段では右上から左斜め下に向かっての
3個と右下の1個
、下の段では、右端の中央とそこから左斜め下の計2個で、合計で6個になります。

 


                 よって(イ)の答えは、6個になります。


 

問題1

図1は、水の電気分解の実験です。水を電解質溶液(水酸化ナトリウム水溶液)にして電流を流すと、−極に
水素、+極に酸素が2:1の割合で発生します。図2で電池を外し、電球がついたということは、電流が流れ
たことを意味します。これが燃料電池の仕組みなので、
答えは、4です。



問題2

[資料2]から、温室効果ガス排出量全体で二酸化炭素が占める割合は76%と多く、また、[資料3]では、二酸
化炭素濃度が1987年から2014年までに
約50ppmと増加していることが読み取れます。そして[資料4]
では、「気候の変動の危険性をおさえるには、
温室効果ガスを大幅に削減する必要がある。」と記してあるの
で、
5が、答えになります。



問題3

[資料5]から、ハイブリッド車のエネルギー源はガソリンで排出物として二酸化炭素を出しますが、燃料電池自
動車は「なし」(水しか出さない)ので環境への負担は非常に少なくなります。また、航続距離は電気自動車が
約230kmで、燃料電池自動車は約650kmと書いてあります。
これらから、
(う)の答えは、4 (え)の答えは、2となります。



問題4

燃料電池自動車が130kmを走るには、650:4=130:(  )の比例式から、0.8kgの水素が
必要です。また、水素を作る時に、17.5×0.8=
14kgの二酸化炭素が生じます。
一方、ガソリン車は、130kmを走るのに、728:70=130:(  )で、12.5リットルのガソリン
が必要になります。ガソリン12.5リットルを燃焼させると、2.32×12.5=
29kgの二酸化
炭素が排出されます。よって29−14=15で、
答えは15kgとなります。



問題5

[資料7]と[資料8より、燃料電池自動車を普及させるためには、燃料電池システムの価格を低くすること
そして、水素の需要が飛躍的に増大していくことが必要であることがわかります。また、
燃料電池の技術開発
を進歩させ、大量生産を可能にする
ことも必要です。よって、(お)の答えは、1 (か)の答えは2となります。



問題6

[資料9]より、燃料電池自動車は安定作動温度が、80℃で、短時間で効率よく動かすことが出来ます。
しかし、バイオエタノール燃料電池自動車は安定作動温度が、700〜800℃で安定動作温度に達するま
約1時間かかってしまいます。次に、燃料電池自動車の発電効率は30〜35%、バイオエタノール自動車
60%で燃料電池自動車の方が効率はよくありません。

よって、これらのことを記述してある、
2と3が正解になります。