へらぶな釣り、それは一人の男の人生を大きく変える事を知る由もなかった・・・

時はバブル時代、景気にやや陰りが見え出した頃の事である、仕事を共にしていた

兄が突然こう言った、この前、服部緑地の池でフナ釣れた、面白かったでぇ〜

今から行ってみ〜ひんかぁ・・・えっ、せやけど竿とか道具ないでぇ、

とりあえずこの前買た竿が一本あるからこれでええやん、「買った竿とは釣り道具屋の

入り口付近によくあるワゴンに入った仕掛けもウキもセットになった1980円の代物」

長さは4.5mだったと思う、さっそくそれを持っていざ池へ・・・しかし餌は何で釣るん?

と聞くと兄は迷わずメリケン粉練ったやつやんけぇ〜と笑いながら言う、確かに幼い頃

フナ釣りは赤虫かメリケン粉で釣っていた記憶があった、餌を練るバケツに、

「どんべぇ カップ麺」の器を持参、使い捨てのつもり(笑)用意は万端!池に着いた、

この前はここで釣ったんや、っと同じ場所に入る、竿を用意しながら餌を練り、

幼い頃釣りをした記憶を甦えらせる、緊張の第一投である・・・

一時間は経ったと思うがウキに変化があり大はしゃぎをした記憶がある、

それから何度か餌を打ち待望の一枚を
ゲットした「フナ」、

とても嬉しかった事を今でもはっきり覚えている、

兄と二人大満足で池を後にした、数日後、今度は私から釣りに行こうと兄を誘う、

ここで私も竿を購入、

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