動物愛護管理法改正に向けてのシンポジウム
―私たちが考える動物取扱業の法規制―


ダウンロード  ポスター/チラシ(

環境省における動物愛護管理法改正への検討会発足をうけ、
検討課題35項目中、14項目を占める動物取扱業の適正化
に焦点をあてシンポジウムを開催致します。

動物取扱業の範囲、販売や取扱の基準、登録制から許可制への
変更等、多岐にわたる問題点を各方面からのご意見を基に議論
し、パブリックコメントに反映させたいと思います。

日時  2010年9月20日(月・祝)10:00〜16:00
場所  麻布大学8号館7階 百周年記念ホール
交通アクセス  JR横浜線「矢部駅」北口下車 徒歩4分
 →詳しくはこちら(麻布大学サイトへのリンク)
参加費用  資料代500円(定員300名 先着順)
主催  財団法人 神奈川県動物愛護協会
後援  麻布大学/神奈川県

※シンポジウムの参加には、事前申込みが必要です。
 本会宛てに直接お電話頂くか、以下メールアドレスに、
@お名前AフリガナB連絡先C所属(一般の方も大歓迎です)を明記の上、送信下さい。
メールアドレス: aigohou.simposium20100920@gmail.com


※会場には駐車スペースがございませんので、ご来場の際は公共交通機関をご利用下さい。


□■□■□■□■ シンポジウムプログラム ■□■□■□■□

【午前の部】
 10:00〜10:15 開会のあいさつ
  山田 佐代子((財)神奈川県動物愛護協会会長)
  猪俣 智夫(麻布大学獣医学部教授)

 10:15〜12:00 講演
  ■「動物愛護管理法改正の方向」
   城島 光力(民主党衆議院議員・犬猫の殺処分を禁止する議員連盟会長)

  ■「米国の動物に関する法律とアニマルポリス」
   西山 ゆう子(米国獣医師・Village動物病院院長)

  ■動物愛護管理法をいかに改正・運用すべきか
   細川敦史(THEペット法塾事務局長・弁護士)


【午後の部】
 13:00〜14:00 講演
   ■「動物取扱業の監視指導について」
    小林 直人(神奈川県動物保護センター業務課長)

   ■「ペット業界の裏側」
   成田 司(株式会社 コークア社長・元ペット販売業)

  ■「動物レスキューの現状と法改正に求めること」
   渡辺 眞子(作家・動物愛護管理のあり方検討小委員会委員)

 14:00〜16:00 パネルディスカッション
  パネリスト:
   西山ゆう子/細川敦史/成田司/渡辺眞子/
   小林直人/中野真樹子(IFAW日本事務所スタッフ・獣医師)
  総合司会:
   山田佐代子(本会会長)

※都合により演者が変更になる場合がございます。予めご了承下さい。





※以下は、終了したイベントです。多くの方のご来場ありがとうございました!!※

第9回 写真展 「小さな命の輝きを見つめて」

約250名のご来場を頂きました。誠にありがとうございました!!

施設に保護されている子達のこと、
私たちの活動のことなどを少しでも知って頂けたらと思います。
来年も開催致しますので、是非ご来場下さい。


場所 かなっくホール(東神奈川駅より徒歩1分)
日時  8月20日(金) 18時〜21時「犬と猫と人間と」上映会
 8月21日(土)・22日(日) 10時〜19時写真展
*予定していた渡辺眞子さんのトークショーが、ご本人の急病の為中止になりました事をお詫び申しあげます*


写真展開催にあたり、
神奈川県動物愛護協会で里親になって下さった皆様からの
可愛い家族の写真は、写真展にて展示させて頂きました。
どうもありがとうございました!
今後とも末長く、宜しくお願い致します。


また、お送りいただきました写真はお返しする事が出来ませんのでご了承下さい。







神奈川県の動物愛護管理10カ年計画を考えるシンポジウムの概要〜
たくさんの方に参加して頂きました。ありがとうございました。


★パネリスト自己紹介

●多田
・ 1999年発足、主に首都圏で不妊去勢手術費用に困っている人に低料金の病院を紹介
・ 現在、協力病院約80軒、実質6万頭の犬猫の手術をした。

●二宮
・ 神奈川県内の市民団体・労組等、約70団体が加盟しており、行政との交渉をしている。
・ 河川敷の農薬散布を削減させた
・ 今回の神奈川県の協議会のあり方には疑問点が多い。

●渡辺
・ 8年前に処分現場を見たことがきっかけ。飼い主の立場で何ができるかを模索している。
・ 東京都の第1期動物愛護推進員であり、現在も継続中。

●後藤
・ 修士課程で動物福祉の研究をしている。会員は100人弱。家畜問題も扱いたい。
・ 主に取り組んでいるのは多頭飼育(山梨にかかわっている)

●中野
・ 獣医師。千葉県動物愛護あり方検討委員をしている。
・ 動物取扱業について意見を言いたい。


★神奈川県動物愛護管理推進計画の問題点概要について

●山田
(施策1・目標について)
・ 殺処分数25%削減という数字でいいのか。やる気を持って考えれば0を目指すべき。
  現在、神奈川では犬と猫を合わせて約9,600頭が処分されているが、
  これが10年後2,400匹減れればいいということになる。
  処分頭数のうち約7,000頭が子猫なのだから、不妊去勢手術を推進し、
  子猫を減らすだけで75%減ることになるのだから、25%という数字は非常におかしい。

(施策2・動物の引取り数減少への取り組み)
・ 子犬のみ手術して新しい飼い主に渡しているという矛盾を行政は正すべき。

(施策4・所有明示措置の推進)
・ マイクロチップは野良猫と飼い猫の差別化が気になる点である。
・ この項目は施策3に含めてもいいのではないか。

(施策6・遺棄・虐待防止の取り組み)
・ 虐待があったときにどこに言うべきなのか。どのようにすれば迅速に動いてくれるのか。

(施策7・動物取扱業の適正化)
・ 行政は指導に行くことは行くが、実効性がない。
  チェックシートをつくって、誰でも対応できるようにしてほしい。

(施策8・動物実験及び産業動物の適正な取扱いの推進)
・ 自主管理では、一体誰が把握するのか。

(施策10・災害時対策)
・ 災害時マニアュルを作成するよう明記したほうがいい

(施策11・人材育成)
・動物愛護推進員制度を活用するにはどうすればよいのか。

(施策12・調査研究の推進)
・ 一体何をやろうとしているのかわからない


★各パネリストの考える問題点

●中野
(施策8・実験動物及び産業動物の適正な取扱いの推進について)
・ 動愛法で言う愛護動物とは、「爬虫類以上の、人に飼育されているすべての動物」
  であるはずなのに、なぜかいわゆる家庭動物にだけスポットが当たっている。
  実験・産業動物も犬猫と同じ動物なのだから、この計画案でも対応してほしい。3Rは明記された。
・  千葉県では、今パブリックコメント中。
    平成22年に実験・産業動物の実態調査の結果を一般に公表予定。
・  実態把握が課題としながら対策が自主管理ではお粗末。閉鎖的すぎる。

(施策7・動物取扱業の適正化について)
・ 違法性のある業者はたくさんあるのに登録してしまっている。
  実刑判決まで受けた業者が登録されている。
  明らかに虐待だと思われる劣悪ブリーダーも登録されている。
  市町村の皆さん一人一人の声を行政に届けていくことが必要。
  ほかの法律に違反した業者は登録を抹消すると、計画の中に明記すべき。

●後藤
(施策5・動物による危害や迷惑の防止)
・  今回の神奈川県の計画案は国の指針のパクリ。
・  多頭飼育については施策5に盛り込めるのではないか。
    施策の項目をふやして多頭飼育について入れたい。
    苦情などに対する具体的な施策を盛り込むべき。奈良の計画案は参考になる。

●渡辺
(施策11・人材育成について)
・ 動物愛護推進員は、動愛法改正時に決まった。第1期に推薦で就任したが、
  その後は公募制になり、現在は面接もある。現在、東京都には300人いる。
・ 推進員になったから何ができるというものはない。自分たちで考えて活動する。
  個人がやらなければならない。愛護推進員の存在すら一般には知られていなくて、
  委員についてのインフォメーションがまったくなかった。
  「愛護推進員の事例集」が環境省から出されたが、大したものではなく、まだまだこれから。
  ただ、逆に考えれば、委員自身にやる気とアイデアさえあれば
    可能性としては大きいポジションだと思う。
・  地域の保健所と推進員との会議を年2回ほど開いて、
  推進員の得意分野を生かしたイベントなどをやっているところもある。
  地域のボランティアが保健所の窓口担当者とうまく連携できても、担当者が異動してしまうが、
  推進員は人気を自分で延長できる。推進員が地域のボランティアと保健所のとの
  橋渡しをうまくできればよい。ただ、個人情報を公開したがらない推進員もいる。
・   知識レベルが低過ぎる推進員もいる。現に、「猫の手術は生後1年後でいい、
  外に出たがる猫はどんどん出したらいい」と発言した、愛護推進員の獣医師がいた。
  「不妊去勢手術の知識を有し、重要性を理解していること」
    等の一文をどこかに明記したほうがいい。

●二宮
・ パブコメを出さないと、県は、県民が素案に賛成しているとみなすので、ぜひ意見を出してほしい。
・ 県が協議会の中に入っているのはおかしい。
・ 協議会で委員が話した内容は原則公開なのに、要約だけの公開(発言者不明)で済まされている。
・ いのくらは、薬物問題に取り組んできた歴史が長いので、動物虐待に被る部分を要望する。
 (小動物の虐待には農薬が使われることが多いので、
   農薬を制限することで結果的に虐待を予防できる)

●多田
・ 繁殖制限推進措置について、施策自体に盛り込むことを強く望む。
   ネットワークに寄せられる相談は、3分の1が飼育放棄・虐待について、
   3分の2が手術についてである。
   一般の人は繁殖について本当に甘く考え過ぎている。
   国・行政の支援がなく、民間団体だけで繁殖制限に取り組むのは無理がある。
・ 「みだり」というのは非常に曖昧な表現。1回ぐらい生ませてもいいと誤解されてしまう。
   素案では繁殖への危機感が希薄。飼い猫の手術は原則義務化でもしないと問題は解決しない。
・ 10年後に殺処分数25%減というのは、あまりにも消極的過ぎる。
   東京都は着実に成果をあげているし、茨城県でも同様の計画発表の4年後には
   50%近くの引取数減になっている。
・ 終生飼養の周知徹底を。現在は、無責任な飼い主のために税金を投入して殺処分している。
   対症療法に過ぎず、根本解決にはならない。茨城県では処分施設の公開をしているし、
   飼い主責任をもっと厳しく問うべき。里親探しや地域猫等の純粋なボランティア活動が、
   無責任な人間たちの後始末に利用されることがあっては決してならない。


★会場からの質問票を基にパネルディスカッション

質問@ 殺処分数25%減というのはあまりにも低過ぎるという意見が多かった。
では、ゼロにするにどうすればいいか、施策の中に盛り込めないか。

●多田
飼い犬猫の手術の常識化を要望したい
●渡辺
終生飼養を。不妊去勢の必要性を強調。海外では、シェルターの子犬・子猫は、
手術していなければならないと法律で明記されている。
●山田
小学校などの教育の場でも、不妊去勢手術を言葉としてきちんと盛り込む。

質問A 神奈川県はなぜ25%としたのか。その根拠は。

●山田
わからない。協議会で出てきた数字ではない。パブコメで質問してほしい。

質問B 遺棄・虐待を見つけたらどうしたらいいか。

●二宮
・ 所轄の警察署に110番する。
・ メンタル的に問題がある人の場合、保健所(精神保健の担当者)に、
こういう虐待があったと通報すれば、保健所が調査に行く。
●渡辺
・ イギリス、米国では、民間の動物虐待防止団体の査察官やインスペクターが現場に行く。
個人の通報が大事。動物虐待の現場では、子供、高齢者への虐待、DVが見つかる場合が多く、
人間への虐待につながる可能性があるので、警察も動く。日本ではまだまだだが、
皆さんの通報が積み重ねが必要。最初は動物だが、
いずれ人間にも被害が及ぶことを警察に強調したほうがいい。
・ 保健所に劣悪な多頭飼育の通報をする場合、かわいそう等の感情論ではなく、
悪臭等、地域の迷惑であるい形で言ったほうが通りがいい。
●山田(渡辺さんに質問)
愛護推進員が虐待現場へ行くことはあるのか。
●渡辺
自分自身はない。「(推進員が)私も同行したい」と言えばできるかもしれない。
●山田
愛護推進員を虐待現場で活用してほしいという意見を出してほしい。

質問C 多頭飼育とは何頭から言うのか。

●後藤
決まってはいないが、10頭以上が一般的。県によって条例はあるが、ほとんど機能していない。
*山梨・鳥取あたりは、犬と猫については10頭以上が届出が必要になる。

質問D 虐待に関してマニュアルをつくっているところはあるのか。

●渡辺
タフツ大学の*ブリースケール(5段階で動物の痩せ方を見る。太らせすぎもダメ)というものがある。
ネグレクトの目安になる。海外では、水を12時間与えないときは虐待、〜をしてはいけない、
〜をしたら虐待等、細かい定義があるが、日本では「みだり」と、非常に抽象的。

質問E 動物取扱業について、ガイドライン、チェックシートがある自治体はあるのか。

●中野
千葉はブリーダーが多い。劣悪だと思って申し入れをしても、行政は立入調査はするが、
業者に丸め込まれてしまう。今後、推進員にここら辺の役割をどう託していくかが課題。
また、チェックシートを作っている自治体はないと思うが、少し頑張っているのは大阪府だと思う。

質問F 取扱業において、売れ残った動物たちはどうなっているのか。

●中野
Kペットショップでは売れ残りは安楽死。大きくなった子犬・子猫は値下げして売る。
劣悪なブリーダーの多い愛知・静岡あたりでは、洗濯機に入れて殺したという話も聞く。
これは明らかな虐待なので警察に行くべき。
●渡辺
売れ残りは、子犬・子猫生産工場(ブリーダー)に戻されて、繁殖犬として酷使される。
●多田
・ 餓死させるケースが多いとも聞く。
・ 取扱業の話ではないが、足立で野良猫を捕まえて遠くに捨てている人間がいるが、
「これは「遺棄」ではなく、野良猫を「移動」させたに過ぎない」との警視庁と環境省からの見解があった。
現行の動愛法は、ことほどさように機能していない。

質問G 「1匹買うと、同じ猫がもう一匹付いてくる」という、ペットショップのPOPを見たのだが。

●中野
行政のやる気の問題。動物取扱業の遵守義務を逸脱している。
管轄の保健所か自治体に、複数名で話をしにいって、担当者に現場を見てもらって指導してもらう。
罰則にはならないと思うが、指導には行く。歌舞伎町のWという劣悪で有名なペットショップは、
担当官本人が動物保護センターに行って、この店の登録をさせないでくれと頼んだ。
(結局、登録されてしまったが)
●二宮
独占禁止法の中の景表法違反になる。おまけとは見なされない。消費生活課か国民センターに通報。
公正取引委員会の景表法担当者にそのチラシを送れば、適切な指導がされる。
●(山田から質問)
テレビの通販などで、「これを買うと、同じものが付いてくる」といった類も景表法違反になるのか。
●二宮
物品の内容によって変わる。何しろ消費生活課か国民センターに聞くこと。

質問H 今回のように、不信感の募るやり方をした神奈川県のパブコメ自体に
(ちゃんと読むのか)懸念を持っているのだが。

●二宮
黙っているとよけい状況は悪くなるので、パブコメは出す必要がある。

質問I 県の姿勢を正すには、パブコメだけでいいのか。

●二宮
議員、議会を通して改善させる。協議会に傍聴に行く等もできる。


(その他の会場からの意見)
・ 横浜市は、猫は動物病院での処分を行っているが、これは問題があるのではないか。
・ シェルターの設置はできないか。
・ インターネットを使って行政から保護動物の情報提示してもらえないか。
・ 動物の保管期間を長くしてほしいという要望を出してもいいのではないか。
・ 今日のシンポジウムの広報をもっとしてほしかった。         −以上−
 





〜施設改善へのご寄付のお願い〜


財団法人神奈川県動物愛護協会は1958年の創立以来動物保護施設と動物病院を有し
バザーや募金・ご寄付などで活動を続けてまいりました。

数年前から、収容施設・付属動物病院・事務室など築48年の施設の老朽化が激しく
雨漏り、ひび割れなど応急手当を続けてまいりましたが
じめじめした犬猫舎などを早く改善したいと願っています。
現在、不足分の資金のご寄付を募っております。

協会では、年間1000匹以上のノラ猫に不妊去勢手術を行い繁殖防止に努めておりますが
協会の病院を「野戦病院」と称する人も少なくない有様です。
また、保護した犬猫の安楽死は行わず、里親が見つからなければ終生を施設で過ごすため
少しでも早く良い環境で暮らせるよう施設の改善を切望しております。

どうか、少しでもご協力をいただけますよう心からお願い申し上げます。


犬舎 猫舎 事務所



郵便振替口座 00230 4 3527


財)神奈川県動物愛護協会      
神奈川県横浜市港北区篠原台町6−41

電 話:045(421)5592     
FAX:045(433)1742