県庁室内合奏団 アンサンブル ゼルコーバ
第17回定期演奏会
時 : 平成22年12月4日(土)午後2時00分開演
所 : 夢奏蔵(福島市森合)

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「プログラム・パンフレット」より
《 木管アンサンブル 》
 ディヴェルディメント第12番  モーツァルト
 ディヴェルティメントはセレナードとともに、18世紀当時、王侯貴族から上中流市民たちにとっての食卓、娯楽、祝祭のための音楽として生まれ、発達しました。この12番はザルツブルグ大司教邸の食卓音楽として作曲されたオーボエ、ホルン、ファゴット各2の、いわゆるハルモニー・ムジークです。優雅な8分の6拍子で始まり、メヌエットとポロネーズの2つの舞曲を挟み、プレスト・アッサイの2拍子で終わります。本日は、W.ロットラー編曲の木管五重奏版を演奏します。もちろん、原曲の楽譜も確保していますが、そちらはメンバーが揃ったときに、何時か、きっと...
《 弦楽アンサンブル 》
 威風堂々 第1番より  エルガー
 正式名称は、「行進曲〈威風堂々〉作品39第1番 ニ長調」といい、1901年にイギリスの作曲家、エドワード・エルガーが作曲しました。エルガーは、生前、第1番から第5番までを作曲・出版しましたが、第6番の作曲途中で亡くなりました。行進曲全体の題名が〈威風堂々〉ですが、日本では、第1番あるいはその中間部の旋律を指すことが多いです。
 カノン  パッヘルベル
 ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルが1680年に作曲しました。正式名称は、「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」です。クラシック好きでなくとも、一度は聞いたことがある大変有名な曲です。カノンとは、バロック時代の音楽の特徴であるポリフォニー音楽の一形式で、パート毎にメロディーが少しずつずれて演奏されます。
   
 エトピリカ  葉加瀬太郎
 作曲者の葉加瀬太郎は、学生時代にクライズラーカンパニーのヴァイオリニストとしてデビューしました。解散後、1998年ソロアルバム「Walking With You」の冒頭曲としてこの曲をリリースしました。TV番組「情熱大陸」のエンディングテーマとして有名です。エトピリカとは、アイヌ語で「美しい嘴(くちばし)」を意味する、海鳥の一種です。
   
 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲  マスカーニ
 マスカーニにより、1890年に作曲・初演されました。題名は、「田舎の騎士道」の意味です。イタリアの小説家、ジョヴァンニ・ヴァルガによる同名の小説及び戯曲が基になっています。この間奏曲は、元はピアノ譜で、単独でもよく演奏されています。後に歌詞が付けられ、「マスカーニのアヴェマリア」としても広く知られています。歌劇は悲劇的な内容ですが、それだけに一層、間奏曲の美しさが際立っています。
   
《 木管アンサンブル 》
 三つの小品  イベール
 イベールは20世紀前半に活躍したフランスの作曲家です。イベール40歳の作品であるこの曲は、フランス音楽好きな木管奏者(ゼルコーバメンバーも含めて)にとって演奏してみたい曲の一つです。
 木管の色彩をうまく表し、イベールの遊び心が詰まった躍動的で楽しいこの曲は、発音方法の異なる楽器の融合した響きと独立した音色が求められる木管五重奏の中では比較的難易度が高い曲でもあります。エスプリの効いた楽しい演奏になりますように。
   
◇◇◇◇◇◇◇  休  憩  ◇◇◇◇◇◇◇
《 木管アンサンブル 》
 クリスマス・フェスティバル  
1 もろびと こぞりて Joy to the World
2 あらのの はてに Angels We Have Heard on High
3 天には さかえ Hark! The Herald Angels Sing
 ロンドントリオ  ハイドン
 この曲は18世紀の作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作った曲です。当時の貴族は、晩餐でこんな曲を聴きながら食事をしていたのでしょうね。軽妙で明るく、楽器の掛け合いが絶妙で非常に楽しい曲です。元々はフルート2本とチェロのために書かれましたが、今日はオーボエ、フルート、ファゴットで演奏します。
 動物の謝肉祭  サン=サーンス
 動物の謝肉祭はカミーユ・サン=サーンスによって作曲された全14曲からなる組曲です。この曲は友人の主催する謝肉祭のために風刺やパロディをたくさん盛り込んで作曲されたため、サン=サーンスは出版を許しませんでした。ライオンや夫婦喧嘩のにわとり、ワルツの稽古をするゾウ、飛び跳ねるカンガルーや水族館、カッコウや化石、超!有名曲の白鳥のあと、すべての曲の旋律が盛り込まれた華やかなフィナーレを迎えます。
 通常、ピアノ2台を含む小規模のオーケストラまたは室内楽で演奏されますが、今日は木管五重奏の演奏とともに、谷川俊太郎の詩の朗読もお楽しみ下さい。
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