いろはにほへと ちりぬるを |
平安時代末期に流行。
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「今様」という形式(七五を四回繰り返す)を守り、その上、全ての仮名を1回ずつ使うという制約のもとで、これだけの意味のある歌が作られたことは、奇跡と呼んでも過言ではないでしょう。そう思いませんか? いろはうたの他にも、同じ条件で書かれた詩があります。 あめつちうた(平安時代初期) あめつちほしそら(天地星空) やまかはみねたに(山川峰谷) くもきりむろこけ(雲霧室苔) ひといぬうへすゑ(人犬上末) ゆわさるおふせよ(硫黄猿生ふせよ) えのえをなれゐて(榎の枝を馴れ居て) あめつちのうた(本居宣長作) あめふれは ゐせきをこゆる(雨降れば 井堰を越ゆる) みつわけて やすくもろひと(水分けて安く諸) おりたちうゑし むらなへ(下り立ち植ゑし 群苗) そのいねよ まほにさかえぬ(その稲よ 真穂に栄えぬ) ひふみうた (うたとして、祝詞として、祓詞として読む場合、それぞれに、区切る箇所が違う。以下は祝詞の場合の三五七区切り) ひふみ よいむなや こともちろらね しきる ゆゐつわぬ そをたはくめか うおえ にさりへて のますあせゑほ れーけー 今回色々調べてみまして、この「ひふみうた」に興味を持ちました。 冒頭の「ひふみよいむなやこともち」は「一二三四五六七八九十百千」のこと。 この最初の十文字が、日(火という説も)、風、水、世、井草、虫、岩魚、鳥、獣、人を表していて、暗に進化の過程を表しているのだとか、いやいや実は最初の十文字を古代ヘブライ語で読むと、天照大神を岩戸から呼び出すことばなのだとか、数々の興味深い事例に遭遇しました。ああ、日本語は、奥が深くて楽しい。 上記3つのうたの他にも、一文字ずつ使った歌が十以上ありました。 |
にほんごであそぼふぁんさいと |
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