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 海の憲章

これは 1992年に 相模湾の湘南地域を中心に結成された サーフネットワーキングというグループ(下脚注参照)が「人と海との共生をめざし」地球だけがもつすばらしい海を次世代と21世紀に伝えていけるように願って掲げたものです

『海の憲章』

生命は、
海から生まれて進化してきました。
すべての生物に生存権があります。
人はその生物の一員にすぎません。
わたしたちは、
人と海との共生とは、
多種多様な生物との共生であることを理解しています。

自然は、
生命・物質・活力を循環させる仕組みをもっています。
わたしたちは、
この循環系を乱したり壊したりしないように心掛けています。

海は、
目に見えない要素や微生物などの働きによる自浄力を
もっています。
わたしたちは

この自浄力の限界を超えて
海を汚すことがないように注意します


また、海は、
人と人との交流の場でもあります。
生産の場でもあります。
心身を育む場でもあります。
わたしたちは、
海にかかわるすべての人たちと力をあわせて、
この恵み多い海を、
次の世代に伝えていきます。


2000年5月12日

注:サーフネットワーキング(SURF Networking) の SURF は Sagamiwan Urban Resort Festival の頭文字からつけたもので 1990年に神奈川県が主催して相模湾を舞台に行ったイベント「サーフ’90」のとき使われたものです。サーフネットワーキングは この「サーフ’90」を契機に 相模湾を根拠地として海に関心をもつ市民が集まって 1992年に結成され 市民に「人と海との共生」が理解されるよう活動をつづけ 2000年に解散した市民レベルのグループです。会員数は210余名で 年齢職業もまちまちで 海とのかかわりかたも 漁業 ヨット サーフィン ボードセーリング ダイビング 釣り 海岸清掃などのボランティア ライフセーバー 研究者など多岐にわたっていました。

解説
 まず 「海の憲章」の必要性ですが 50年ほど前までは海に対する不文律な掟があり 人は海と共生していましたから 憲章といったものは必要でなかったのです。ところが 戦後 生活様式が変わり 一方で法の下での自己主張が強くなると 人は海をいじめだしました。たとえば 相模湾に生息する貝の種類数は30年間にその1/5 が姿を消したことなどが その一端を示しています。だから それまでの掟では通用しなくなり 人が海を大切にするためには 文章化した憲章や律が必要になってきたと感じたのです。

 したがって 「海の憲章」を掲げることは グループ結成当初から提案されていましたが メンバー個 々人がそれぞれの海への思いを抱いているので 議論は続けられても 憲章づくりまでにはなかなか至らなかったのですが 21世紀を迎えにあたり 20世紀末の50年間に渡って海を傷めてきた世代としての反省と 次世代へ海のすばらしさを伝えようという思いが強まり ようやく上記の「海の憲章」が出来たのです。なお 文章は中学生でも理解できる表現としました。
 
 「海の憲章」の構成は 生物 環境 汚染 人 の4部に分かれています。
1 生物 
 海に対して人は 「海は誰のものだ」という問題を議論して 古来から海で生活してきた漁業者のものだ 否 漁業者だけでなく皆(人)のものだ といった回答が出されたりしていますが。 ここでは 海はそこに生活している生き物のものだという考えに立ち 人のものではないとしております。したがって 人と海との共生とは 海生みの生き物を減らすことなく人が海に入っていくということなのです。 

(つづく) 


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