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●2月22日 奇妙的冒険

 誰も読め(ま)ないモノを載せてどうする。>ONE-SS

 週間少年ジャンプの「JOJOの奇妙な冒険」第5部に決着がつき、本誌ではエピローグに入っている。
 そのエピローグなんだが…なんと「パンドラ」(ブギーポップの三作目)と同じ手法である。
 JOJO第4部の(当初で恐らく作者が目指していたが失敗した)日常に内包される当事者しか知らない非日常を、 スタンド=超能力という同モチーフを用いて理想的な形で描いて見せた「パンドラ」。そのエピローグとJOJOのエピローグ が同手法っていうのは、JOJOとブギーポップの根本における類似性を指摘する自分としてはなんか嬉しい。
 ついでにJOJO話すると、あれが第3部から崩れていった原因は波紋からスタンドへの超能力の変化じゃないんだよね。
 作品中における物語よりも戦闘の駆け引きが比重を増していったのはすでに第2部でだってそうなんだから。
 あまりに面白すぎたがゆえに、作品の他の要素を食らっていくのは2部の時点で目に見えてましたし、そもそも戦闘シーンが 面白いことに問題なんかない。
 じゃあなにかっていうと、スピードワゴンの不在なんだな。
 シュトロハイムでもいい。
 つまりヒーローたる超能力者じゃなく、読者と同じ普通の人の立場と能力から非日常に関わり立ち向かっていく人がいないのが問題なわけよ。
 そういう人がいると読者は感情移入しやすいし、非日常たる事件や特別な人であるヒーローや敵が際立つんであるが、 第3部からこっち、やられ役以外は出てくる人が皆スタンド能力者でしょ。読者は置いてきぼり食らうし、 非日常が日常化して能力者の強さや事件の異常性はドラゴンボール的にエスカレートいってしまう。んで、戦闘以外 がボロボロになってしまったわけだ(いや、開き直って食事シーンとか非日常者の日常の面白さを表現しようとしてたり するのは評価するんだけど、どうにも空回り)。
 思い出してみよう。第3部当初の承太郎とアブドゥルの邂逅シーンや学校での花京院との 馴れ初め、第4部の浩一君がスタンド使いになるまでのJOJOの雰囲気。壊れていく日常が 見えてワクワクしたでしょ?
 第4部の時点で作者は読者に感情移入させて作品を見せるためのガイドで(5部の頭に出たのだってそれを狙ってたんだよね、多分。 きっと今のエピローグで再登場するぞ) 日常を取り戻すための使者として浩一君を投入するんだけど、どうも失敗しちゃった。上手くすれば彼は第二のシュトロハイ ムになり得たのに。やっぱキャラが普通すぎたからかな。
 JOJOが持ち直すにはシュトロハイム的激烈個性大人気な普通人の登場か必要でしょう。
 スタンドが普通人に見えないっていうのって、すんごく面白い要素なんだから特にさ。

●2月23日 「スタンド・バイ・ミー」静かに流れる

 ブギーポップシリーズってのは、HDのメイルゲームのクレギオンシステムで喩えると「笑わない」と「イマジネーター」が同ブランチのナンバー違いで「パンドラ」が別ブランチ。この3つは同ゲームのシナリオ#1。「オーバードライブ」が続編ゲームのシナリオ#2なんだよね。で、「夜明け」は情報誌に載ってるNPCストーリーだな。
 …この話の内容が理解できる人は是非僕と友達になってください。

 JOJOが生み出した「スタンド」という概念は超越的に素晴らしい。
 この概念は手に触れず人の意志だけで肉が割け鉄柱が折れ曲がり人が爆砕するという メージは衝撃的だ(った)が、目に見えない念力(サイコキネシスね。手か ら炎出したりするんでなく)を用いてのエスパー同士の戦いという、いまい ち分かりづらく、結果があっても過程が描写されなくて勝敗に関する説得力 に欠けていた(殆ど睨み合うだけか論争(口喧嘩))超能力戦というモノ の過程を描くことに殆どはじめて成功している。
 今までのエスパーモノにただ当てはめるだけでその作品のポテンシャルが 10倍は膨れ上がろうかっていう凄いアイディアだ。
 相手が自分のスタンドを見えているかいないかで能力者かどうかを判別し (丈介なんかがやってたね)、スタンド同士の格闘が精神力の攻防、スタン ドの手の届く範囲が力の射程距離となる。
 今日もJOJO話。
 ワシは以前より「スタンド使いを装った普通人の殺し屋」とか「普通人の スタンド使いキラー」というものを妄想している。
 基本的に対スタンド使い戦っていうのは暗殺戦だ。
 そして対象に気づかれずに射程距離まで入った時点で殆ど100%暗殺というものは成功する。
 たとえ相手が強大なスタンド使いであっても対ディオ戦でのポルナレフが実 践してみせた通り、相手が非人間や時を止めでもしない限りはまず成功するんである(まぁ、あ の場合はディオがわざと躱さなかった、ということもできるが)。
 このことと別にスタンド使いをスタンドで倒す必要は無いことを考え合わせると荒唐無 稽な話ではないと思うわけだが如何な物だろうか。
 スタンドという概念さえ知っていれば相手にそれを出させさえしなければ本 体は生身の普通人でしかないということには気づく。
 情報戦に勝利して相手がスタンドを出す前に片をつけられれば普通人でもスタ ンド使いに勝てるわけで、これってかなり面白いシチュエーションだ。
 さらにいうと、強力なスタンド使いってのは普通は強力な暗殺者・間者と同義 だからまず本体もスタンドも正体を知られないもので、伝わるのが通り名だけと いう状況はままある。
 さらのこのことを考え合わせると対スタンド戦で負けなし、最強最悪のスタンド使いと呼ばれ る人間が実は超超超一流の普通人暗殺者っていう状況もありえるんじゃないかと かワシの妄想はどんどん広がっていく(オズの魔法使いみたいやな)。
 普通人の暗殺者とその目になる弱小スタンド使いのコンビ(これは主導権をどっちが握るかでまったく別のコンビが出来上がってそれもまた面白い)とか、スタンド使いの動物と普通人のコンビとか、非スタンド能力者を絡めて考えるとスタンドシステムってまだまだいくらでも面白いシチュエーシ ョンが出てくると思うんだよね。
 つーわけで、第6部に非スタンド使いがメインで出てくること大期待。
 サンタナvsスタンド使いvs普通人vs波紋使いvs吸血鬼とかやってくれたら鼻血出すなきっと(まだサンタナの話を出すワシ)。
 ああ、そーゆーRPGのマスターやりたかったなぁ。
●2月25日 めるへん

 黒鉄C、アフタヌーン4月号、ガム14購入。
 アフタヌーン、「なるたる」はまた二話掲載。
 黒鉄、なんか“軽く”なった気がする。間の取り方に?
 ガム、やまむらはじめ「エンブリヲン・ロード」読み切りから連載へ。拍手。
 後で感想書こう。週末かな?

●2月26日 無限回廊

 伊奈さんとのICQで出てたことを知ったOKAMA「めぐりくるはるA」購入。
 その時の伊奈さんとの会話から煮詰まりまくっていたOKAMAレビューは今までの分全て破棄。
 めぐりくるはるAレビューとして再構成、近日アップ予定(こればっか)。
 ビデオレンタル屋へ行って「lain」の最終巻と「トライガンC」「サイバーフォーミュラSINA」を借りようとするが全て貸し出し中。 lainは借りようとしてから2ヶ月くらい経つんだがいく度に貸し出し中。いったい俺はいつ借りられるんだろうか。
 代わりに「青の6号A」と「VISITORS」をレンタル。
 どっちもフルCG作品やね。
 6号はいきなり話が動きはじめて臨場感たっぷり。いたるところにロマンが溢れてる。
 VISITORSの方のインフォメーション映像にあった「火魅乎伝(字、間違ってるかも)」のプロモーションがちとカッコ良かった。
 本編はこれから見ます。

 
●2月28日 音はザバダックの、音楽は種とも子のアルバム

 うちの環境だとフルスクリーンで見られないマッドムービーの存在にビデオカ ードの導入をちょっと考えて街へ出たついでに電器屋さんを回ってみた。
 しかし家電レベルでしかPCを使わないワシはさっぱり知識が無いので高いか 安いかいいか悪いかさっぱり判別できない。とりあえず2Dが奇麗に写ってVRAM が増えればいいんだが。
 ワゴンセールでミレニアム2が19,800円とかブードゥー(呪術?)がどうのと か3Dがどうのとかおおざっぱに頭に入れて後でネットで調べて買うとき店員に 聞いてみようと思い、ビデオカード関連は終了。
 そーいやマウスで絵描くのって面倒だから(昔からCG描いてる人は偉大だ。マウスすら 使わない時代もあったんだよねぃ)タブレットとかスキャナとかも合った方が ページ作ってくのにはいいかなぁ…等と他の物を見てまわる途中目に止まったの がPCIサウンドカードのXGマーク。
 ヤマハのソフトシンセでMIDIを聴いていることを哀れに思った伊奈さんの発言 「2千円くらいでXG聞けるサウンドボード売ってる」通り2000円台でいくつ かある。
 ふーん、と手にとって英語の表示を見ていくとSAMPLE RATES UP TO 48kとかい う文字が。うちの今使ってるアプティバのモデム兼用Mwaveボード、44Kなんだよ なぁ。ソフトシンセは22Kだし…。
 暫く考えた後、一番安いの持ってレジへ向かいました。
 と、いうわけで今BGMがうちのPCがXGで再生するMIDIファイルです。内臓シン セですが(表現間違ってる?)、やはしソフトシンセとは雲泥の差。再生ソフ トはTMIDIなんで他音源のエミュレーションもばっちりで今まで聞こえなかった 音も聞こます。CDもWAVEも今までより音良いです(MwaveのQサウンド機能や エフェクトの豊富さはちょっと惜しかったですが、やはり根本的な音質が良か ったんでCD-ROMドライブからのケーブルは新しいカードにつけてカバーは閉じ ました。AUXでMwaveから(に)出力するのも考えたけど結局音質は悪くなるし)。
 これならMIDI対応ゲームもきっと大丈夫やなぁ…と2000円にしては大きな満 足が得られ、幸せな気分で集めたMIDIファイル(ゲームミュージックとB'zば かりなんですが)を聞き耽っている次第です。
 …とまぁ、そんなわけでMIDI聞いてたら手が止まっちゃってレビュー他の更 新が遅れまくってます。あうあうあう。
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