このページでは、11月19日の未明に大出現の可能性がある*しし座流星群についてのページです。

1998年は、日本ではペルセウス座流星群並の出現しかありませんでしたが今年は充分それを上回る可能性があります。もしかすると、1999年の中近東での大出現並かそれ以上の出現を見せる可能性もあります。普段、星を眺めない方も、この機会に是非、空を眺めてみてはいかがでしょうか?

* 近年、しし座流星群の活動をかなりの精度で予想しているMcNaught & AsherとLyytinenの理論に基づく予想です。この二つの理論は異なる部分もありますが、出現時間などは今までの予想と比較すれば似ています。


→まずしし座流星群を知ろう。

今年も見られるん?

流星群とはなんぞや?

流星群、流星雨、流星嵐いったいどうやって、決めているだ!

なぜしし座流星群が騒がれる?

なんでしし座なの?


↓今年も見られるん?

見られます。もしかしたら、ほとんど流れないかもしれませんし、雨のように降ってくるかもしれません。

しし座流星群の母彗星、テンペル・タットル彗星の軌道には、過去に回帰したときに彗星が放出した塵が分散して残っているかもしれないからです。


↓流星群とはなんぞや?

流星群を構成しているもののほとんどは、彗星が放出したごみです。彗星(ほうき星)はピーナッツみたいな形をした汚れた雪玉なので、太陽に近づくことによって、溶けてきます。

すると彗星が通ったあとには、雪玉にまじっていたごみが散乱します。そのごみの帯(ダストテイル)に地球が突入します(地球は太陽の周りを公転しているため)。あまりにも速いスピードであるため地球大気の上層部との摩擦によりチリはプラズマイオンという状態(原子が摩擦により電子と陽子が引き離されること)に変わり、残されたプラズマイオンのかたまりプラズマガスというものが温度が下がったりするために発光します。しかもごみは彗星が巻散らしていったため、1個しかないわけではなくたくさんの流れ星が流れます。このことから流星の群れ、流星群と呼ばれます。


↓流星群、流星雨、流星嵐いったい、どやって決めているんだ!

これはあまり、決まっていないようです。『流星雨』や『流星嵐』などを良く耳にします。しかし、どういうラインで群、雨、嵐を区別しているのでしょう。この間掲示板で教えてもらったので書いておきます。

流星雨

HR100個以上の群流星

流星嵐

HR1000個以上の群流星

※HR(HourlyRate)=1時間で1人が観測した流星数

という事です。なのでしし座流星嵐になることも十分予想ができますね。

なお、先日のNHKで報道された8000個というのはZHRという単位でこれは理想的な環境で見た流星数でこれほど見えることはありません。HR1000とかが限界ではないでしょうかねぇー。ただし、極々短時間に、まとめて流れますので瞬間的にはHR10^xというような感じで出るかもしれません。


↓なぜしし座流星群が騒がれる?

しし座流星群の母彗星(流星の元になる彗星)は、テンペル・タットル彗星といい、テンペルさんとタットルさんが見つけました。その母彗星の回帰が(彗星は楕円軌道のため、テンペル・タットル彗星の場合33.2年周期で太陽に近づいたり(回帰)離れたりしています。)1998年2月28日に、地球軌道に接近したので良く流れるといわれています。事実、回帰2〜3年前の11月18日に流星群が増えていることが観測されています。そして昔、流れ星が雨のように流れたため、記録では『世界が火事だ』とか、『地球が終わる』などと騒がれたほどの出現だったそうです。近年その数は減少していますが、まだ通常の流星群より多く流れていることが観測されています。あくまでもこれは以前の話ですがね。


↓なんでしし座なの?

普通の人ならば『なぜしし座?』と疑問をもつはずです。いみもなく付けているわけでもなく、ちゃんと理由があります。理由はしし座の星座絵の頭の部分を中心にして放射状に流れるためです。ちなみ中心点を輻射点といいます。なぜ放射状に流れるかというと、美術の1点透視図法という絵画法を覚えていますか?線をまっすぐ伸ばすときに1点を中心に伸ばすとあたかも遠くなあるような感じの立体的な絵になる書き方です。あの図法を考えればなぜ放射状に飛ぶのかが分かります。・・・・・・・・分かりますよね?


→それでは実際に観測してみよう。

観測準備

写真観測

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→まずは観測の準備を。

観測中はとても寒くなることが予想されますので、相当な防寒具が必要です。そして寒いので暖かいお茶や寝袋、シートなども持っていくといいでしょう。おすすめは、コーンスープの粉末とお湯を入れた魔法瓶の水筒。寒い中、飲むコーンスープはうまい!(僕はコーンスープが好きなのです)

また流れ星は普通の星より暗いため、明るいところから急に外に飛び出しても瞳孔が開かないため暗い物が見えません。ですから、観測30分ぐらい前から外に出ているといいです。懐中電灯も星を見るための目にはよくありません。赤セロファンを貼るなど工夫して、目に刺激を与えないようにしましょう。車のヘッドランプや街灯も目に刺激を与えます。観測場所を選ぶときにはこういった光が遮断されるような場所を選んでください。


↓道具を準備しよう。

流星を見るときに決まって必要というものはありませんが、以下のものは必要でしょう。

・防寒具(スキーウエアなど)
・暖まるような飲み物、食べ物、甘いもの
・寝転がれるようなシート(熱を遮断するようなもの)
・赤いセロファンを張った懐中電灯

防寒具の例秋とはいえ観測中はとても冷え込みます。場所によれば雪も降りますし、氷もはります。そのため防寒具が必要です。また大変、寒いので暖かいコーヒーや寝袋、シート、テントなども持っていくといいでしょう。暗い夜道では懐中電灯が必需品。でも、この懐中電灯には少し改造が必要です。改造といっても、ただ赤いセロファンなどをライトの部分に張ればいいだけです。

僕が寒いときに持っていくものはコーンスープの粉末とお湯を入れた魔法瓶の水筒。たまに、豚汁などを入れていくこともあります。でも、魔法瓶に入れて入れていてもあまりの寒さにすぐ冷めてしまいます。カセットコンロなどをお持ちの方は鍋とそれの方がいいかもしれませんね。私も、この冬、無いお金を貯めてガスバーナーを買いました。

絵はaoi-blueサマに書いていただきました!ありがとうございます。

 

↓見る前に準備することは?

一般的に流れ星は普通の星より暗いため、明るいところから急に外に飛び出して「さぁ!流れ星を見よう」といっても目が慣れず、なかなか見ることが出来ません。ですから、見ようと思ったら30分ぐらい前から外に出ていると瞳孔もきちんと開き、暗い流れ星も見ることが出来ます。

また、観測地も出来るだけ暗いところの方がいいでしょう。暗ければ暗いだけ流れ星の数は多くなります。

ただし、あまり、遠出しすぎたり、危険なところには行かないようにしてください。1998年の時には事故や大渋滞で大混乱が起きました。流れ星を見るために命を懸けるなんて事はしないでください。

↓さぁ、実際に見てみよう。

しし座の製図

これは2001年11月19日3時の星図です。東の高い位置でこのような星の並びを見ることが出来ます。

クリックすると大きなな画像が表示されます。

流れ星というのは、地球が公転方向に向いたときの一番よく見えます。その時間は基本的に朝方なので日の出まで粘るのが一番よいです。(とーってもさむいよー!)つまり、夜半までは寝ておくのも手かもしれませんね。

また、しし座流星群の出現予報は

11月19日月曜日 朝3時頃

です。よく間違えるのは月曜日の夜に見てしまうことです。一日間違えるだけで流れ星の数は大きく変わります。注意してください。日曜日の夜ですからね。

観測方法によっても変わりますが、項目に分けて説明します。


↓しし座流星群を写真に写そう

・準備するもの

・一眼レフカメラボディー
・魚眼レンズ〜標準単焦点レンズ
・フード
・レリーズ
・高感度フィルム
・三脚
・懐炉orヒーターorブロアーorドライヤー
・観測記録用紙

・レンズの選び方

レンズは一般的に広角レンズや超広角レンズ、魚眼レンズなどがいいといわれます。
確かに、そういったレンズは網が広くて流星を捕える数が増えますが、逆に、光の淡いものは捕えられなくなります。そこに登場するのが標準レンズ。たいてい50mmの場合、F1.2位(口径比)まであります。このF(口径比)が大きければ大きいほど、光をフィルムに移しやすくなります。だから、たくさん流れると分かっているときは、捕える確率を考慮して50mmF1.4以下のレンズをおすすめします。

(注)絶対広角はダメという分けではありません。 明るい物は広角でも写ります。

・撮影の仕方

カメラを3脚に載せ組み立てて、好きな方向に向けます。

(注)星座も一緒に撮ると作品としていいものになります。

それから露出をかける前に、開始時間を記録用紙に正しく秒まで書きます。後で分析するときのためです。市街地では10分も露出時間をかけると真っ白になるので、せいぜい5分位までが限度です。しかし空のくらい山の中や田舎などでは10分ぐらいは楽々かけられます。そして適当な時間たったら、シャッターを切ります。そのときの正確な時間もとって下さい。

・構図の決め方

構図はさっきも言った通り、星座をバックにいれます。そして、できれば輻射点近くを狙ってください。
なぜ輻射点近くがいいかというと、輻射点近くの流星は同じ場所に長い時間明るく流れます。逆に、輻射点から遠いと、早くて暗い流星が流れます。明るい方が写真に写りやすいので、写真に撮りたければ、輻射点近くを撮るといいでしょう。

・フィルムの選び方

フィルムはISO-400が主流ですが、たいていの流星は、増感処理でもしない限り写りません。したがって、ISO-1600超をおすすめします。お勧めフィルムとしては、

・富士カラースーパーHG1600 24/135/¥730 36/135/¥995

・コニカカラーGX3200プロ 24/135/¥730 36/135/¥995 12/120/¥685(生産停止)

・コダックエクタクロームP1600プロ 36/135/¥1560

・富士クロームプロビア1600プロ 36/135/¥1390 12/120/¥890

です。

天体写真を撮るーっ!もご覧ください。


参考文献:東京大学教育学部附属中・高等学校天文部 しし座流星群勉強会レポート

    :誠文堂新光社『天文年鑑1998』

    :誠文堂新光社『天文年鑑1999』

    :誠文堂新光社『1998年 天文ガイド10月〜12月号』

    :発行社不明『1992年 月間天文12月号』

    :ヨドバシカメラ『フィルム完全カタログ98』